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「Avaya Asia Pacific Partner Conference 2009」レポート【後編】

次はビデオ会議も!新生アバイアのロードマップを読み解く

2010年02月08日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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アバイアが注目するノーテル製品

 そしてロードマップを見る限り、アバイアが注目するノーテルの製品は、ずばりACEとSCSだ

 ACEはAgile Communication Environmentの略で、業務アプリケーションにコミュニケーション機能を追加するためのソフトウェア開発環境。さまざまな言語やマルチベンダー環境で連携を可能にするオープン性を特徴とし、ノーテルがソフトウェア・サービス系の事業に足を踏み入れた契機となった製品といえる。

 もう一方のSCS(Software Communication System)はUCの各ツールをオールインワンで提供するソフトウェア。オープンソース的な開発体制をとるほか、安価なサーバーでもきちんと動くという特徴を持つ。

 両者とも、今までのアバイアにはなかったタイプの製品で、アバイアへの統合を見越したかのように、2つともノーテル後期に発表された。この2つの製品は、アバイアのUC事業強化の大きな柱になってくるはずだ。

ノーテルのデータ通信系製品を続ける理由

 では、ACEやSCS以外のスイッチやVPNルーター、ワイヤレス製品などのデータ系製品はどうなるのだろうか? ご存じのとおり、データ系製品に関しては、すでに続けるという明確なコミットが提示されている。しかし、数多くの競合がひしめく市場において、果たしてコストをかけてネットワーク機器を続ける意義があるのだろうか? 

 これに関してグローバルセールス・アンド・マーケティング部門シニアバイスプレジデント兼フィールドオペレーション担当プレジデントのトッド・アボット氏は「買収後、ノーテルのデータ系製品はやめてしまうのではないかという噂はつねにあったし、確かに最初はいらないとさえ思っていた。しかし、それは間違いであり、IPインフラの製品はわれわれ自体が持ち続ける意義があると思っている」とパートナーからの質疑応答で、こう答えた。同氏はある金融機関でシスコとのコンペティションに負けた事例を引き合いに出し、UCとIPインフラ製品をソリューションとして提供できる強みを強調した。そして、今後もデータ系製品に対して投資していくことを完全にコミットした。

データ系製品について語るグローバルセールス・アンド・マーケティング部門シニアバイスプレジデント兼フィールドオペレーション担当プレジデント トッド・アボット氏

 もっとも、IPインフラの製品は全面的に展開していくわけではなく、いくつかの製品ジャンルに絞っていくようだ。データ系製品の詳細なロードマップは近々に提示される予定だが、トッド氏は注力分野としてモジュラ型スイッチ、ワイヤレス製品、ブランチルーターの3つを挙げた。確かにこれらのネットワーク機器はネットワーク冗長化技術やワイヤレスメッシュ、VPNなど、ノーテルが先進技術と実績を持つ分野。こうした製品に注力し、UC製品と組みあわせることで、先端的なオフィス向けコミュニケーションソリューションが実現できるようになるのは間違いない。

会場でもノーテル製のスイッチは「Avaya Ethernet Switch Solution」として展示されていた

 たとえば、シスコなどはスイッチとIP電話機を組みあわせて、設定を自動化する機能を持っている。だが、現状アバイア製品でこれを実現しようとするには、エクストリームネットワークスなどのサードパーティの技術と連携するしかない。しかし、今後ノーテル製品を適切に育てていくことで、UCをインフラを含めたソリューションとして提供できる、ユニークなベンダーに脱皮できる可能性が出てきた。次はデータ系製品のより詳細なロードマップに注目していきたい。

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