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日本法人経験30年のベテランが市場拡大を目指す

5年前のSIPを知るアバイア新社長が変革期を漕ぐ

2010年04月27日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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4月26日、日本アバイアは新社長の就任に伴なう記者発表会を行なった。新社長のロバート・スチーブンソン氏は、IT企業や金融、化学系企業など、日本法人の代表職を計30年以上に渡って持つベテラン。

岐路に立つ音声ビジネス

アバイア アジア太平洋地域 プレジデント フランソワ・ランソン氏

 新社長の紹介に先立ってアバイアのアジア太平洋地域のプレジデントであるフランソワ・ランソン氏は、「2013年までのビジネスを2倍にする」というアジア太平洋地域の成長戦略や日本市場へのコミットについて説明した。アバイアはコンタクトセンターとUC(Unified Communication)の分野で高いシェアを実現しているが、同氏はこの分野で成長を続ける日本への投資を進めると説明した。また、今後ノーテル事業の買収による得たデータ系ビジネスの立ち上げ、今までより規模の小さいSME(Small Medium Enterprise)分野への注力、そしてノーテル買収によって得たチャネルを用いた販売網の拡大などの戦略を披露した。

 また、「データネットワーク業界が10年前に経験したことが、今後5年で音声系のビジネスにも起こる」と従来のPBXビジネスがSIPベースに大きくシフトしていくという予想も行なった。さらに、単なる人間同士の会話だけではなく、その背景まで含んだコンテキストを介するセッションに成長し、電話やビデオなどの手段も選ばなくなるという。文脈と訳されるコンテキストはコンタクトセンターでよく登場する概念で、「昨日、製品に関してクレームを挙げてきた顧客からの電話」という背景を事前に把握しておくことで、対応などもスムースになるといった例で表現される。こうしたコンタクトセンター的な概念が、UCの分野に持ち込まれることで、コミュニケーションの質がより向上されると考えられるわけだ。

 こうしたトレンドの変化に対し、アバイアは既存製品のリプレースを行ななわず、次世代のアーキテクチャにつなげていく。「業界標準に固執している点は、アバイアもノーテルも同じ」ということで、SIPを代表とするオープンな技術をベースに新しいコミュニケーション手段を顧客に提供していく。こうした過渡期に日本法人の舵取りを任せたのが、新社長のロバート・スチーブンソン氏だ。

日本アバイア 新社長 ロバート・スチーブンソン氏

 就任後間もないスチーブンソン氏は、正式な戦略発表を夏前に行なう旨を言及した上で、「5年前に別の会社にいたとき、SIPはいくつかのプロトコルの選択肢の1つに過ぎなかったが、今やデファクトスタンダードになった。このSIPをベースにした製品の具現化に関してはアバイアは他社より半歩先に進んでいる。これは大きなチャレンジであり、楽しみでもある」と流ちょうな日本語で抱負を述べた。

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