気になるマクロレンズユニット
「GR LENS A12」
GXRの最大の特徴であるカメラユニット交換によるレンズ交換システム。現在、ラインナップされているカメラユニットは「GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO」(以下A12)と「RICHO LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC」(以下S10)のみである。両者は焦点距離がかぶっているが、A12は単焦点マクロレンズであり、撮像素子のサイズはAPS-Cサイズ(1230万画素)のCMOSセンサーを搭載している。
S10と比較してセンサーが大きいことと、明るい開放値によるキレイな後ろボケが期待できるレンズユニットである。さらに「GR LENS」と銘打ち、リコーの自信作であることも伺える。
S10、A12どちらでも最高撮影感度はISO 3200まで上げることができる。しかし、やはり撮像素子サイズの大きいA12は高感度時のノイズの出方は少ないようだ。近々、同じ条件で撮影感度別のテストをしてみたいと思う。
A12で少し気になるのはAFの動作スピード。S10とA12を付け替えながら撮影しているとA12では極端にAFに時間がかかるようになる。カメラの機構上、コントラストAFを使用していることもあるし、1/1.7型とAPS-Cサイズのセンサーではピント精度のシビアさも違ってくるが、それを差し引いても遅いと感じる。
それと、若干低輝度時の精度にも違いが見られる。このあたりもおいおい確かめていこうと思う。レンズフードは内蔵されており、レンズ先端外側の溝を爪で引っ掛けて引き出すようにして使用する。長さは2cmほどで光源の位置にもよるが、最短撮影距離で使用しても被写体にフードの影が落ちるようなことは少ないように感じる。
記事掲載当初、レンズフードについて誤った記載がありました。お詫びして訂正します(2010年1月21日)
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