操作系もやや変更アリ
カメラボディとカメラユニットを組み合わせた撮影状態での本体の大きさは、GRDIII/GX200と比較してふた周りは大きく感じる。その分、専用リチャージャブルバッテリーの容量は1700mAhと大きくなっているが、GRDIIIのように単4電池などの汎用性の高い一次電池の使用はできなくなった。
ボディの大型化に伴って、より入手性と汎用性の高い単三電池への対応などもできなかったのかと思ってしまう。操作系は同社のデジタルカメラを使い慣れたユーザーであればモードダイヤルや再生ボタンなどは見慣れた配置/形状のものばかり。
少し変わったのは電源ボタンの形状と操作方法、それと「DIRECT」ボタンだろう。電源レバーは従来のボタンではなくスライドレバー式に改められた。DIRECTボタンは撮影設定を背面に呼び出すためのもので、プレビュー画像の上に透過して表示されるので画像を見ながら設定の変更ができる。
フレーミング専用の光学ファインダーをもたないデジカメには、この透過される撮影設定表示は便利かもしれない。従来の十字キーは斜め移動対応の8方向ボタンに進化した。
先ほどの撮影設定などにも対応していて順当な進化だと思われる。ボディの大型化に違和感を感じるリコーユーザーもいるかもしれないが、大型化にともなってグリップ部分も大きくなり、指もかかりやすくなったのでこちらのほうがわたしには扱いやすいと感じている。背面液晶モニターは3型約92万ドットの解像度のもの。sRGB比100%の色再現域をもっており、カメラ単体でも色の確認がある程度できそうである。
いろいろと未知数な部分を感じるGXRではあるが新しいコンセプトな製品というものはそんなものだろう。これからひとつひとつ理解していきながら報告していきたいと思う。
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