新バージョンPeopleSoft Enterprise 9.1は、人事、CRM、ファイナンシャルなどを機能を包括した業務アプリケーションだ。ピープルソフトの買収から数年が経ち、「さまざまな噂が流れた」(日本オラクル安井氏)同製品だが、給与機能も含め、従来の路線を堅持しつつ進化しているという。
本日の発表は、「PeopleSoft Enterprise 9.1」と、そのラインナップに含まれる人事システムソフト「PeopleSoft Enterprise 9.1 HCM」に関するものであったが、会見冒頭では日本オラクル 常務執行役員 アプリケーション事業統括本部長 保々雅世氏が、オラクルの業務アプリケーションについて、その戦略を語った。
ピープルソフトやBEAシステムズなど、アプリケーション企業の買収を進めるオラクルだが、同社はこうした買収を続けることで、顧客への「コンプリートな製品」の提供を目指している。
2006年からの業務アプリケーション群を見れば分かるとおり、同社のラインナップは多岐にわたっている。ただ、単にカバー範囲を広げるだけではなく、これら製品をお互いに協調させ、場合によっては他社製品とも連携させることで、価値を創造していこうというのが同社の戦略と言えるだろう。
もちろん本日の発表内容であるPeopleSoft Enterprise 9.1も、オラクル業務アプリケーション群の広域カバーと相互連携という基本戦略の上に成り立っている。オラクルに買収されて3回目のバージョンアップになる9.1は、1350もの新機能を搭載し、200にわたる機能拡張がなされた、オラクル買収後最も大きなバージョンアップとなる。つまり、上記したオラクルの全体戦略を、色濃く反映した存在になっているというわけだ。
PeopleSoft Enterprise 9.1の中でも先陣を切る「PeopleSoft Enterprise 9.1 HCM」は、人事に特化したアプリケーション。目玉となるのは、「タレント・マネジメント」だ。
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