貯まったアニメを
ケータイで見るか、PCで見るか
そこで今回実践したのは、BDレコーダーに貯めたデータを、会社にいるときに見ようというもの。方法としては2通り考えられる。1つ目はブルーレイDIGA(BW750/850/950以降)に搭載されている「ワンセグ持ち出し機能」を用いる方法(関連記事)。
このワンセグ持ち出し機能とは、HDDに地上デジタル放送を録画するときに、ワンセグについても同時に記録しておき、そのデータをmicroSDカードなどを経由して、携帯機器で見られるようにするものだ。自分がメインで使っているドコモ「P-04A」も対応機種に含まれている。
この機能のメリットは通勤中などいつでも見られること。でもワタシの場合、通勤は電車で5分か徒歩で20分なのであまり意味が無い。
一方デメリットは当然のごとくワンセグ画質だということ。情報番組やニュース番組であればともかく、「ながら視聴」とはいえ, 好きな番組をワンセグ画質で“消費”したくないなというのが正直なところだ。
もう1つの方法は普段仕事しているマシンにBD再生環境を追加すること。PCはタワー型なので、BDドライブを取り付けるのは簡単。でもBDドライブって、まだまだ高価だよね、と思っていたら、再生専用のBDドライブが秋葉原のパーツショップで7000円台で売られているという話を聞いたので出かけてみた。
9月末の時点で、複数のパーツショップで見かけたのがLite-On製「iHOS104」というドライブである。BD4倍速の読み込みのほか、CD/DVDリードにも対応している。ただし、記録はいずれのメディアにも不可能である。付属していたのはCyberLinkのバンドル版「PowerDVD 8 BD edition」だった。
一方BDドライブを取り付けるマシンの方はCPUはCore 2 Duo E6600(2.4GHz)、ビデオカードはRADEON HD2400、モニタはデルの24インチモニターという組み合わせ。
BDを再生する上でこのマシンスペックはギリギリかと思ったが、市販BDソフトを再生しても、CPU負荷率は30~40%程度。再生しながらPC上で他の操作をしても全然問題無い。ATI製ビデオチップの再生支援機能が利いているのかもしれない。
でも肝心なのはBDレコーダーで作成するBDAVフォーマットのディスクが再生できるかどうか。自宅で記録してきたBD-REディスクをドライブに投入、おお再生が始まったと思いきや、音が出ねーよ。
えーとこの原因は何? と表示されたダイアログを見てみたら、デジタル放送の音声フォーマットである「AAC」(MPEG-2 AAC)にはこのソフトでは対応していないとのこと。AACに非対応でも、テレビを録画するのが大好きな人以外にはあまり関係ないからOKってことなのかな?
最新のフルバージョンにアップグレードすれば、AACにも対応するとも表示されたが、そのお値段は8800円。ソフトウェアが重要な存在であることは理解するけれども、ドライブより高価なのはちょっとね……。
そんな風に買っちゃうかどうか悩んだ末に入手してしまったのが、バッファローのBDドライブ「BR-H1016FBS-BK」。BD-Rの10倍速記録に対応した製品だ。実売価格は2万3000円ほどなので、さっきのアップグレード費用より高いじゃんとツッコまれそうだが、それはそれ。いずれ記録型のBDドライブも買おうと思ってたからOKだ。
国内ブランドの製品だけに再生ソフトは同じ「PowerDVD 8 BD edition」ながら、AACの音声にも対応しているバージョンが含まれていた。もっとも再生だけではもったいないので、自作のBDディスクを作ったり、今後色々活用してみようと思う。
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