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【Loadtest】編集部オカモトの今日も明日もテレビを録画 第4回

貯まったアニメを見るために会社のPCにBD再生環境を作る

2009年10月02日 19時30分更新

文● オカモト/ASCII.jp編集部

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貯まったアニメを
ケータイで見るか、PCで見るか

 そこで今回実践したのは、BDレコーダーに貯めたデータを、会社にいるときに見ようというもの。方法としては2通り考えられる。1つ目はブルーレイDIGA(BW750/850/950以降)に搭載されている「ワンセグ持ち出し機能」を用いる方法(関連記事)。

 このワンセグ持ち出し機能とは、HDDに地上デジタル放送を録画するときに、ワンセグについても同時に記録しておき、そのデータをmicroSDカードなどを経由して、携帯機器で見られるようにするものだ。自分がメインで使っているドコモ「P-04A」も対応機種に含まれている

 この機能のメリットは通勤中などいつでも見られること。でもワタシの場合、通勤は電車で5分か徒歩で20分なのであまり意味が無い。

 一方デメリットは当然のごとくワンセグ画質だということ。情報番組やニュース番組であればともかく、「ながら視聴」とはいえ, 好きな番組をワンセグ画質で“消費”したくないなというのが正直なところだ。

BD DIGA春モデルから対応したワンセグ持ち出し機能。地上デジタル録画時にワンセグ放送も同時録画することで、ケータイでの持ち出しを可能にする。その仕組みゆえ、地上デジタルしか対応していなかったが、秋モデルでは「番組持ち出し機能」に進化し、BS/CSやアクトビラの映像なども自動エンコードすることで持ち出しに対応している

 もう1つの方法は普段仕事しているマシンにBD再生環境を追加すること。PCはタワー型なので、BDドライブを取り付けるのは簡単。でもBDドライブって、まだまだ高価だよね、と思っていたら、再生専用のBDドライブが秋葉原のパーツショップで7000円台で売られているという話を聞いたので出かけてみた。

 9月末の時点で、複数のパーツショップで見かけたのがLite-On製「iHOS104」というドライブである。BD4倍速の読み込みのほか、CD/DVDリードにも対応している。ただし、記録はいずれのメディアにも不可能である。付属していたのはCyberLinkのバンドル版「PowerDVD 8 BD edition」だった。

iHOS104

これが今回入手したLite-On製「iHOS104」。CD/DVD/BDのいずれにも読み込みにしか対応していないので、一般的なユーザーには別途記録型DVDドライブなども同時に使う必要があるかも

PowerDVD 8 BD edition

バンドルされていた再生ソフト「PowerDVD 8 BD edition」。バンドル版なので機能が限定されているのは当然としても、AACの音声に対応していないのは予想外だった

 一方BDドライブを取り付けるマシンの方はCPUはCore 2 Duo E6600(2.4GHz)、ビデオカードはRADEON HD2400、モニタはデルの24インチモニターという組み合わせ。

 BDを再生する上でこのマシンスペックはギリギリかと思ったが、市販BDソフトを再生しても、CPU負荷率は30~40%程度。再生しながらPC上で他の操作をしても全然問題無い。ATI製ビデオチップの再生支援機能が利いているのかもしれない。

CPU負荷率

市販BDソフト再生時のCPU負荷率。約40MbpsのMPEG-2で収録されていたので、この程度の数値で収まっている。H.264収録だとさらに10~20%程度負荷が大きくなるが、100%近くに貼り付いているわけではないので、同時に他の作業をするのは問題がなかった

 でも肝心なのはBDレコーダーで作成するBDAVフォーマットのディスクが再生できるかどうか。自宅で記録してきたBD-REディスクをドライブに投入、おお再生が始まったと思いきや、音が出ねーよ

 えーとこの原因は何? と表示されたダイアログを見てみたら、デジタル放送の音声フォーマットである「AAC」(MPEG-2 AAC)にはこのソフトでは対応していないとのこと。AACに非対応でも、テレビを録画するのが大好きな人以外にはあまり関係ないからOKってことなのかな?

BDレコで記録したディスクを入れたら、AACの音声には対応していないと警告が……。パッケージ版はAVCRECのディスクに対応するなど、さらに機能が強化されるがお値段のほうもそれなりにかかってしまう

 最新のフルバージョンにアップグレードすれば、AACにも対応するとも表示されたが、そのお値段は8800円。ソフトウェアが重要な存在であることは理解するけれども、ドライブより高価なのはちょっとね……。

 そんな風に買っちゃうかどうか悩んだ末に入手してしまったのが、バッファローのBDドライブ「BR-H1016FBS-BK」。BD-Rの10倍速記録に対応した製品だ。実売価格は2万3000円ほどなので、さっきのアップグレード費用より高いじゃんとツッコまれそうだが、それはそれ。いずれ記録型のBDドライブも買おうと思ってたからOKだ。

 国内ブランドの製品だけに再生ソフトは同じ「PowerDVD 8 BD edition」ながら、AACの音声にも対応しているバージョンが含まれていた。もっとも再生だけではもったいないので、自作のBDディスクを作ったり、今後色々活用してみようと思う。

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