国内検索市場に現れた新勢力、ネイバー
マイクロソフトが起死回生をかけて立ち上げた新しいインターネット検索サービス「Bing」の北米でのローンチから1カ月。評判はおおむね上々で、シェア(検索回数)も伸びているようだ。Yahoo!とGoogleで寡占状態の日本市場でも、北米同様の“Bingらしい機能”が追加されれば、「存在感のある第3位」になれるのかもしれない――。そう思っていた矢先、思わぬライバルが現れた。7月1日、韓国最大の検索サービス「NAVER(ネイバー)」が日本に再上陸し、「NAVER.jp」のオープンベータを公開したのだ。
NAVERは、ネット大国・韓国で圧倒的な強さを誇る検索サービスだ。韓国ではGoogle、Yahoo!といったグローバルプレイヤーを押しのけて、60%以上ものシェア(2009年4月、米.comScore調べ)がある。検索以外にも、Q&Aサイトのはしりとされる「知識iN」などの多種多様なサービスを展開し、全体で10億ページビュー(PV)/日ものトラフィックを稼ぐモンスターポータルサイトだ。
実はNAVERは以前にも日本へ進出している。だが、検索精度の問題などから利用が伸び悩み、「中途半端なサービスでマイナスイメージが付くくらいなら」(ネイバージャパンの森川 亮社長)と、2005年にいったん撤退した。先に「再上陸」と書いたのはこのためだ。
今度のNAVERは本気だ。「まとめサイト」など、日本的なインターネットの使われ方を意識した作りになっているのは、2007年11月から約1年半の時間をかけ、日本向けの新しい検索エンジンとして、サービスの企画・設計から開発まで、国内の拠点で準備を進めてきた成果だろう。運営会社のネイバージャパンはすでに120名もの従業員数を擁する規模だというから、生半可な気持ちでの再参入ではないことが分かる。
お詫びと訂正:記事掲載当初、森川社長の経歴に一部誤りがありました。関係各位にお詫びするとともに、訂正いたします。記事は訂正済みです(2009年7月7日)。
