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【最新パーツ性能チェック Vol.39】ついにVIA CPUが90nmに! 2次キャッシュ倍増でSSE3装備の「C7」は理想の家庭内サーバになれるか?

2006年04月15日 22時44分更新

文● 月刊アスキー 野口岳郎

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性能はクロック比以上の大幅向上!

 グラフ3は、CPUの基本性能を見る「Sandra」の“Arithmetic”、“Multimedia”の結果。“C3”との比較では、整数演算能力は18%アップと、クロック比+α程度だが、浮動小数点演算(FPU)は実に3倍のアップとなった。SSE2の実装により、SIMD FPU演算が可能になったためだろう。マルチメディアも整数系で33%、浮動小数点で49%のアップとなっているが、これもSSE2対応のたまものだろう。

グラフ3 「Sandra」によるCPU性能計測。SSE2装備により、FPU性能が劇的に向上している

 グラフ4~8は、おなじみのベンチマークたち。“C3”比では、一番伸びが少ない「Cinebench」でも18%アップ、他のテストは軒並み30%弱の高速化を果たしている。キャッシュ倍増に加え、エンコード系ではSSE2の実装が効いているものと思われる。

グラフ4 CPU性能のほかメモリ性能が大きく影響する「Superπ」。“C7”はキャッシュ増量が効いてか、34%の性能アップ
グラフ5 チップセット内蔵グラフィックによる「3DMark 2001」の計測結果。これは45%の大幅アップを記録
グラフ6 レンダリングを行なう「Cinebench 2003」のスコア。これは18%アップと意外に伸びなかった
グラフ7 マルチタスクを含む、やや重めのオフィスワークのシミュレーション、「PCMark 04」の結果。“C3”比で約30%の向上を見せた
グラフ8 「Windows Media Encoder」でのビデオデータの圧縮時間。“C3”比で27%高速化した

 ただ、同クロックのPentium Mと比べると、性能の差は依然として大きい。Pentium Mの2MBの2次キャッシュが“効き過ぎる”「Superπ」での6倍差は措くにしても、他のテストでも軒並み“C7”の2倍以上の性能である。さすがに5倍のトランジスタ数を集積しただけのことはある。(次ページへ続く)

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