nVIDIAが9日発表したばかりの最新GPU“GeForce 7900”シリーズの販売が早くも秋葉原でスタートしている。登場したのは“GeForce 7900 GTX”“GeForce 7900 GT”“GeForce 7600 GT”の3モデル。多数のメーカーから一斉に発売されている。
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最新GPU“GeForce 7900”シリーズの販売が早くも秋葉原でスタート。特に“GeForce 7900 GTX”の流通量は少ないようなので、狙ったモデルを確実に入手したいのであれば早めの行動が必要だ。写真はMSI「NX7900GTX-T2D512E」 |
製造プロセス90nmでさらなるクロック向上、そして“Quad SLI”へ対応
開発コードネーム“G71”の名で呼ばれる“GeForce 7900”シリーズは、同じく“G70”と呼ばれた従来モデル“GeForce 7800”シリーズの後継GPU。最上位モデルの“GeForce 7900 GTX”と“GeForce 7900 GT”の2モデルが用意されるほか、開発コードネーム“G73”のミドルレンジモデルとなる“GeForce 7600 GT”がラインナップされている。
従来モデルからの主な変更点は2つ。ひとつは製造プロセスを0.11μmから90nmにすることで、コアクロックを向上させた点。もうひとつはnVIDIA SLIのサポートはもちろん4個のGPUを並列動作させる“Quad SLI”に対応するところだ。今回登場したカード群に“Quad SLI”対応モデルは確認できないものの、すでに同機能への対応をうたうチップセット“nForce 500”シリーズの“nForce 590 SLI”が発表済みということから、対応モデルの登場は時間の問題かもしれない。
各GPUのコア/メモリクロックは“GeForce 7900 GTX”が650MHz/1.6GHz、“GeForce 7900 GT”が450MHz/1.3GHz、そして“GeForce 7600 GT”が560MHz/1.4GHz。標準で搭載されるメモリ容量は“GeForce 7900 GTX”が512MB、“GeForce 7900 GT/7600GT”で256MBとなる。なお、今回も一部メーカーからオーバークロック仕様のモデルが発売されているが、詳細については後程お伝えすることにする。
各メーカーとも全てリファレンスデザインを採用したカード
さて、実際に発売された各ビデオカードを見てみると、やはり各メーカーともすべてリファレンスデザイン準拠のカードとなっており、違いは冷却ファンやヒートシンクカバーに貼られたシールのみとなる。“GeForce 7900 GTX”搭載モデルは、先の“GeForce 7800 GTX 512”搭載モデルと同じ機構の2スロット仕様。一方、その下位モデル“GeForce 7900 GT”は、比較対照となる従来モデル“GeForce 7800 GT”と比べると小型化されており、GPUの発熱の少なさを連想させる形状となっている。なお“GeForce 7600 GT”は“GeForce 6600 GT”と似た形状で、今回もまたシンプルな作りだ。
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こちらはOC仕様となるLeadtek製「WinFast PX7900 GTX GTX Extreme 512MB」。ノーマルモデルとはヒートシンクカバーの色が異なる以外は変化はなさそう |
複数メーカーから一斉発売もやはり“GeForce 7900 GTX”は少量!?
さて、気になる秋葉原での販売状況だが、nVIDIAの規制もありほとんどのビデオカードメーカーから一斉同時投入という状況となった。これだけの種類が同時に発売されると、どこの何を購入していいのかわからないと考えるユーザーもいるだろうが、先にも触れたように一部のオーバークロックモデルを除き、基本的には同じと思っていい。購買の判断は価格。そして付属品や好みのメーカーといったところになろうが、メーカーのよっては出荷モデルの量にばらつきが見られるので注意したい。毎度のこととはいえ、最上位モデルとなる“GeForce 7900 GTX”の流通量は少ないようなので、狙ったモデルを確実に入手したいのであれば早めの行動が必要だ。なお、各モデルの価格や詳細についてはのちほど、一斉に掲載する予定なのでそちらも参考にしていただきたい。
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MSIとLeadtekの“GeForce 7600 GT”カード。“GeForce 6600 GT”と似た形状で、今回もまたシンプルな作り |
