Abitから“i925XE”を搭載したマザーボードが3モデル同時に登場した。ラインナップは上位モデルから「Fatal1ty AA8XE」、「AA8XE-3rd Eye」、「AA8XE」。特に「Fatal1ty AA8XE」は、CPUソケットの周囲を取り囲むように装備された排熱ダクトが特徴的だ。
“Fatal1ty”とAbitが共同で開発したというのが、今回登場したマザーボード「Fatal1ty AA8XE」。付属品も多いが、パッケージもかなり巨大 |
そもそも、製品名である「Fatal1ty AA8XE」の“Fatal1ty”だが、PCゲームの世界大会である“CPL(Cyberathlete Professional League)”を知る人にとっては、聞き慣れたハンドルネームだろう。“Fatal1ty”ことJohnathan Wendelは、同大会で過去数度の優勝経験があり,今も世界中のオンラインゲーム大会で活躍している世界トップクラスのプロゲーマーだ。その“Fatal1ty”とAbitが共同で開発したというのが、今回登場したマザーボード「Fatal1ty AA8XE」で、他にも“RADEON X700XT”を搭載したビデオカード「Fatal1ty X700XT」なども用意されている。
“Fatal1ty(本名:Johnathan Wendel)”は、PCゲームの世界大会である“CPL”を知る人にとっては、聞き慣れたハンドルネーム。名実ともに世界最高のプロゲーマーのひとりだ | 彼自身のブランド“Fatal1ty”からはマウスパッドなども発売されていおり、他にも“RADEON X700XT”を搭載したビデオカード「Fatal1ty X700XT」なども発売予定 |
マザー本体はというと、写真のように外観からしてかなり特徴的な製品となっている。冒頭でも触れたように、目立つのが、同社が“Dual OTESテクノロジー”と呼ぶ冷却システムで、CPU周辺のコンデンサ類をダクトで覆いバックパネルから排気するというものだ。同様のシステムは、すでに発売中の一部のモデルでも採用された実績があるが、今まで1つだった排気用ファンが今回は2つに増えている。さらに、製品にはメモリスロットに取り付けて使用する“OTES RAMFlow”も同梱し、North bridgeのファンと合わせて合計5個のファンを標準装備する。加えてCPUクーラーやビデオカードなどに装備されているファンも考慮すると、静音性は完全に犠牲になると思ったほうがよいかもしれない。ちなみに“Dual OTESテクノロジー”のダクト部分は、LEDにより赤く光るというギミックも用意されている。
目立つのが、同社が“Dual OTESテクノロジー”と呼ぶ冷却システム。発売中の一部のモデルでも採用された実績があるが、今まで1つだった排気用ファンが今回は2つに増やされている | マザー本体「Fatal1ty AA8XE」は、外観からしてかなり特徴的な製品 |
当然ブラケット部の形もこんな感じに。ファンを搭載したために通常あるシリアル、パラレルポートは省かれているので注意 |
主なスペックは、チップセットに“i925XE+ICH6R”を搭載。拡張スロットはPCI Express x16が1、PCI Express x1が2、PCIが2で、DDR2-533まで対応のメモリスロットは4本装備。オンボードインターフェイスには“ICH6R”によるSerial ATA RAIDやIEEE1394、8チャンネルサウンド、どちらもインテル製チップによるギガビットと10/100BASE-Tという2つのイーサネットポートを備えている。また、PCIスロット下部にあるPCI Express x1のようなスロットは、製品付属の専用サウンドドーターカードのスロットだ。同社ウェブサイトによると「オーディオコネクタ用の分離ドーターカードを使用することにより、マザーボードで起こる高周波によって引き起こされるノイズの量を減らす」効果があるという。なお、ブラケット部にファンを搭載したために通常あるシリアル、パラレルポートは省かれているので、使用を考えているユーザーは注意が必要だ。
同社お馴染みとなった、CPUやメモリなどの各種オーバークロックやハードウェアモニタリングなど様々な機能がWindowss上で行える“μGuruテクノロジー”も、もちろん搭載。価格はTSUKUMO eX.で2万9799円、OVERTOPで2万9980円、USER'S SIDE本店で3万1290円となっている。