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ソニー、“バイオ”ノートを一新 秋モデル7シリーズ14製品を発表

2002年09月09日 14時59分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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液晶ディスプレー上端部にカメラを組み込んだ横長スタイルのサブノート“バイオC1”、幅184.5×奥行き139mmで重量820gと最小最軽量のWindows XP搭載ノートパソコンとして一躍注目を浴びた“バイオU”。両製品の2002年秋モデルが『PCG-C1MZX』と『PCG-U3』だ。

『PCG-C1MZX』
『PCG-C1MZX』

価格はC1MZX、U3ともにオープンプライスで、編集部による予想実売価格は、C1MZXが23万円前後、U3は15万円前後。発売時期はC1MZXが28日、U3が10月26日の予定。

両製品とも、従来からCPUにCrusoe TM5800を採用するが、このCrusoeはx86系命令をいったんCrusoe専用命令に変換してから実行する“コードモーフィング”を行なうため、アプリケーションの起動時には(x86系CPU搭載パソコンに比べて)遅くなるという問題が指摘されていた。2002年秋モデルのバイオC1とバイオUでは、この不満を解消するため、コードモーフィング作業用メモリーを16MBから24MBに増やし(メインメモリーの一部を共用するため、使用可能なメインメモリーは8MB分減少する)、同社の実測で約20%の高速化(※1)が確認できたという。

※1 アプリケーション起動時の高速化 20%の高速化の中には、CMSのメモリ割り当ての増量のほかに、CPUの動作クロックが867MHz→933MHzに高速化された分も含まれる

C1MZXは、CPUにCrusoe TM5800-933MHz、メインメモリーを標準256MB(最大384MB)、HDDは60GB(UltraATA/100)を搭載する。従来同様、MPEG-2ハードウェアエンコーダー“MPEG2 R-Engine”とTVチューナー内蔵のポートリプリケーターを標準添付し、C1だけでTV番組を録画して外出先などで閲覧できる特徴は変わらない。HDDが増量されたため、録画可能な時間は高画質で10.5時間(従来は5時間)、標準で21.5時間(同10時間)に延びている。また、Giga PocketがVer.5.0にバージョンアップされ、i.LINK接続の外付けHDDに直接録画/保存することも可能になった。

そのほかのスペックは従来から変わらず、液晶ディスプレーは8.9インチ1280×600ドットのウルトラワイドSXGA表示。PCカードスロットはTypeII×1(CardBus対応)、Bluetooth 1.1準拠の無線通信機能、マジックゲート対応メモリースティックスロットなどを標準装備する。また、本体には内蔵しないが、IEEE802.11b準拠の無線LANアダプタ(PCカード)が同梱されている。

バッテリー駆動時間は標準装備のバッテリーパック(S)使用時で約2~3.5時間。バッテリーパック(L)では約4~7時間となる。

本体サイズは幅249×奥行き152×高さ28~30mm、重量はバッテリーパック(S)搭載時で約998g。

『PCG-U3』
オフブラックに生まれ変わった『PCG-U3』

PCG-U3は本体カラーが“オフブラック”になって、見た目の印象ががらりと変わった。スペック面では、Crusoe TM5800の動作クロックが867MHzから933MHzに高速化し、CMSのメモリー割り当てが24MBに増量された。HDDは従来同様20GBだが、メモリーは256MBがオンボードに搭載されたため、最大512MBまで増設可能となっている(従来は384MBまで)。また、底面に敷くタイプのバッテリーパック『Lバッテリー』が新オプションとして用意され、これを利用すると動作時間が約7.5~12時間に延長される。装着時には本体の高さは約45.6mm、重量は約1.1kgとなる。

CPUとメモリーの最大搭載量以外のスペックは従来から変更はなく、液晶ディスプレーは6.4インチXGA表示、外部接続端子はUSB 1.1×2、i.LINK(4ピン)×1、オーディオ入出力、Ethernet(10/100BASE-TX)×1、外部ディスプレー出力(オプションの変換アダプターが必要)、マジックゲート対応メモリースティックスロットが配置されている。キーピッチは14mm、キーストロークは約1.5mm。

バッテリー駆動時間は標準装備のバッテリーパック(S)使用時で約2.5~4時間。

本体サイズは幅184.5×奥行き139×高さ30.6~46.1mm、重量はバッテリーパック(S)搭載時で約820g。

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