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【Wireless Japan 2002 Vol.1】ワイヤレス製品とサービスに関する専門展示会が開幕

2002年07月18日 00時15分更新

文● 編集部 佐々木千之

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東京・有明の東京国際展示場(東京ビッグサイト)において17日、ワイヤレス製品/サービス関連のイベント“Wireless Japan 2002”(主催:(株)リックテレコム)が開幕した。会期は19日までの3日間で、展示会、セミナー、ワークショップなどが行なわれる。7回目となる今回は、前回の161社を上回る約180社が出展しており、期間中に3万人の来場者を見込んでいる。

“Wireless Japan”は1996年に始まり、今回で7回目
“Wireless Japan”は1996年に始まり、今回で7回目

展示会場で一番目立っていたのは、やはり、(株)NTTドコモ、au/KDDI(株)、J-フォングループの国内3キャリアーのブース。各キャリアーの最新端末を中心に派手な展示を行なっていた。ただ、Wireless Japanの来場者はワイヤレス業界の関係者が多く、一般ユーザーはわずかということもあってか、各ブースの新端末コーナーはそれほど混雑はしていなかった。

展示会場は東京ビッグサイト東展示場の2ホール分でそれほど広くはない
展示会場は東京ビッグサイト東展示場の2ホール分でそれほど広くない。来場者のほとんどは業界関係者だ

会場全体としては、携帯電話関連の製品やサービスの展示が最も多く、ワイヤレスネットワーク関連の展示が続く。Bluetoothに関しては確かに展示はあったのだが、かなり希薄な印象を受けた。特に大きな新製品やサービスの発表、展示はなかったが、これまでのWireless Japanで見かけなかったものとしては、ワイヤレスネットワーク環境でのP2Pミドルウェアの展示が目を引いた。以下、展示会場で気になったものを画像中心に紹介する。

NTTドコモが参考出品していた、PDAとCF型PHSを組み合わせた“PDA Wake On Ring”
NTTドコモが参考出品していた、PDAとCF型PHSを組み合わせた“PDA Wake On Ring”。センター側からPDAを呼び出して、電源が切れていても自動的に起動し情報を送信できるシステム
こちらもNTTドコモが参考出品していた、双方向多重電送装置『PW-2100(仮称)』
こちらもNTTドコモが参考出品していた、双方向多重電送装置『PW-2100(仮称)』。遠隔地の無人観測装置などに向けた製品で、動画、音声、シリアルデータ、スイッチ接点信号を双方向に多重伝送できる
(株)東芝が展示していた、CDMA2000 1x通信機能内蔵Pocket PC『Thera』(株)東芝が展示していた、CDMA2000 1x通信機能内蔵Pocket PC『Thera』。米国では799ドル(約9万2000円)で、米Verizon Wireless社が販売している。日本では、キャリアーが乗り気でないため販売の予定はないとしている
インフィニオンテクノロジーズジャパン(株)が参考出品していた、メモリースティック型のGPRS通信モジュールインフィニオンテクノロジーズジャパン(株)が参考出品していた、メモリースティック型のGPRS通信モジュール。同社のGSM/GPRS端末向けチップセットを使って、日本企業が開発している製品で、年内に海外で発売予定だという。右のふくらんだ部分からのぞいている小さな白いカードはSIMカード
(株)日立国際電気が展示していたFWA(加入者系無線アクセス)システム
(株)日立国際電気が展示していたFWA(加入者系無線アクセス)システム。固定局同士を結ぶもので26GHz帯域を使って16Mbpsの通信が可能としている
こちらは日立電線(株)が展示していた、厚さ0.2mmのフィルム型無線LANアンテナ
こちらは日立電線(株)が展示していた、厚さ0.2mmのフィルム型無線LANアンテナ。東芝のDynaBookシリーズに使われているという。現在は2.4GHz帯用だが、5GHz帯用も開発中としている
インテル(株)が参考出品していた、フラッシュメモリーの新パッケージ
インテル(株)が参考出品していた、フラッシュメモリーの折りたたみ型パッケージ(手前)と、ロジック回路(PXA250)とのスタック型パッケージ(奥)。ロジック回路とメモリーの混載チップは今年中に発表見込みという
(株)トリワークスが展示していた、503i、504i用のiアプリをまったくプログラムコードを書くことなしに作成できるという『SpicyDog Builder3』
(株)トリワークスが展示していた、503i、504i用のiアプリをまったくプログラムコードを書くことなしに作成できるという『SpicyDog Builder3』。今月末に発売予定(価格は未定)としている。待ち受けアプリの作成も可能になった
ネットイヤーグループ(株)が(株)スカイリー・ネットワークスのブースで展示していた、P2P型インスタントメッセンジャー『901(仮称)』ネットイヤーグループ(株)が(株)スカイリー・ネットワークスのブースで展示していた、P2P型インスタントメッセンジャーのデモプログラム『901(仮称)』。認証やユーザー情報はサーバーで管理し、メッセージ自体は端末同士が直接やりとりする。ワイヤレスネットワークに対応したP2Pシステム部分はスカイリー・ネットワークスが開発したミドルウェア『DECENTRA(デセントラ)』を利用しているという

なお、携帯電話端末に関する話題は携帯24で紹介する予定だ。

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