先週、“防じん装置付きアクリルケース”「BOUJINKUN」(防塵君)を投入してきた玄人志向から、またしてもキワモノシリーズの新製品がデビュー。BOUJINKUNの対応製品として名前の挙がっていた“ATXフォームファクタ採用マザーボード向け組み立てフレーム”「SEIGI-2GOU」(生技弐號)が19日から店頭に並んでいる。
![比較](/img/2002/04/19/129875/l/9ff2f0b80235ab69.jpg) |
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従来製品(左)との比較。床面積の違いが大きさの差を際立たせている |
SEIGI-2GOUは、同社従来製品で“玄人志向版「Super超頻之家」”とでもいうべき「SEIGI-1GOU」(生技壱號)の後継にあたるもの。SEIGI-1GOUが“根性試し用まな板”とされていたのに対し、今回は“ど根性試し用まな板”としてパワーアップしている。“ど”の部分はその大きさと仕様で、サイズは編集部実測値で343(W)×358(D)×270(H)mm(突起物含む)と、343(W)×249(D)×250(D)mm(同)だったSEIGI-1GOUに比べて床面積、高さともにアップ。343mm四方のアルミ板がかなり巨大な印象を与えている。サイズの巨大化によって、ドライブベイも従来の5インチ×1、3.5インチ×2から5インチ×2、3.5インチ×4へとそれぞれ倍増した点も見逃せない。
![ドライブベイ](/img/2002/04/19/129876/l/eec6a1625c7fc9c8.jpg) |
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倍増したドライブベイ |
![SEIGI-AACP](/img/2002/04/19/129877/l/37f61cf8f689e995.jpg) |
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本体上段に取り付けられた“SEIGI-AACP” |
そんなSEIGI-2GOU最大の特徴は各種インターフェイスをバイパスするためのボード“SEIGI-AACP”だ。SEIGI-1GOUで用意された“機能”は電源とリセットボタンのみだったが、これは電源/ATAPI/FDケーブルをバイパス経由で接続することで、マザーボードや各種ドライブ類の取り替えを行う際に、ケーブルの取り回しを楽にするためのもの。バイパスを利用することでケーブル長が長くなるのも見逃せないところだ。ノイズの問題が明らかになっていないうえ、ATAPIコネクタも1つしか用意されていないため、日常使用には向かないかもしれないが、マザーボードやドライブを取っ替え引っ替え処理する必要がある場合には重宝するだろう。ちなみに電源とリセットスイッチはもちろん今回も用意されているほか、電源とHDDのLEDもSEIGI-AACP側で確認可能だ。
SEIGI-AACP。SEIGI-1GOUのときとは違い、小型で着脱不可能な電源/リセットボタンを搭載する。また、LEDも新たに用意
![シルク印刷](/img/2002/04/19/129878/l/e41dd9f2657f0f40.jpg) |
![ボタン&LED](/img/2002/04/19/129879/l/2d144d8570b5c9f8.jpg) |
価格はコムサテライト3号店で1万2300円。それなりの品質のスチールケースを購入できる金額であるため、使う人を選ぶキワモノなのは間違いない。しかし、テスト用の“まな板”として、完成度、そして取り回しやすさが上がったのも否定できないところで、今回も局地的な人気を集めるかもしれない。
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