独SuSE Linux(以下SuSE)が、同社のディストリビューション『SuSE Linux 7.3』の販売差し止めを求められていた問題で、同社は9日に原告である独Crayon Vertriebsと和解し、同製品の販売を再開したことを発表した。
この問題は、『SuSE Linux 7.3』に含まれるKDEのメニュー内にあった『Krayon』が、独Crayon Vertriebsのブランドである『Crayon』のコピーライトを侵害するとして訴えられていたもの。『Crayon』の商標権は、1999年に独Crayon Vertriebsが取得している。訴訟当時、『SuSE Linux 7.3』自体には『Krayon』は含まれておらず、KDEのスタートメニューに名前が残っていたにすぎなかった。
SuSEの発表によると、両社はこの問題について示談し、原告である独Crayon Vertriebsは販売差し止め命令に明示されている権利を放棄し、SuSEはいっさいライセンス料の支払いを要求されないことで合意。店頭での販売を再開したという。