4月23日に発表された、「SuSE Linux 7.1 Japanese Edition」。独SuSE Linuxが日本語版を出したのは今回が初めてであり、ほかのディストリビューションと比べて日本語環境には大いに不安がある。そこで、日刊アスキー Linux編集部では実際に動作させてみた。以下ではそのようすをお伝えする。
「SuSE Linux」とは
「SuSE Linux」は、独SuSE Linuxが販売しているディストリビューション。ヨーロッパを中心に高い人気があるが、これまで日本語版はなく、一部のユーザーがPJEのツールを用いて日本語化を試みていたようだ。パッケージ管理にはRPMを採用しているが、バンドルされているソフトウェアが非常に多く、製品版ではCD-ROM7枚とDVD1枚にもおよび、インターネットからダウンロードするものもCD-ROM7枚となる(ただし、インストール方式により、使用するCDの枚数は異なる)。ほかの言語で動作するバージョンの「SuSE Linux 7.1」では、Intel 32bit(IA-32)プロセッサ以外にも、Intel 64ビップロセッサ(IA-64)やPowerPC、Alpha、SPARC、S/390に対応したバージョンがあるが、日本語版はIntel 32bitプロセッサ用のバージョンしかない。SuSE Linuxによると、今回の日本語版は、日本のユーザーからのフィードバックを期待したものであるという。
「SuSE Linux 7.1 Japanese Edition」の画面。表示に特に問題はないようにみえる。 |
しかしよく見ると、日本語フォントが非常に見にくく、英語フォントとのサイズ差も気になるところ。 |
「SuSE Linux 7.1 Japanese Edition」の主な特徴は以下のとおり。
- カーネル2.4
- glibc2.2
- XFree86 4.0.2
- KDE2.1.1
- オフィススイートである「StarOffice 5.2」(英語版)採用
- インストーラ、アップデータの「YaST2」搭載
- Netscape4.76
そのほかにも2500種にものぼるソフトウェアがパッケージされており、マルチメディア環境なども豊富だ。