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K7T266 Pro

K7T266 Pro

2001年04月03日 23時05分更新

文● 鈴木雅暢

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K7T266 Pro

MSI/エム・エス・アイ・コンピュータ・ジャパン

オープンプライス(実売価格2万4000円前後)

MSIの「K7T266 Pro」は、VIAの最新チップセット「Apollo KT266」採用のマザーボード。同チップセットを搭載したマザーボードとしては世界初登場、かつ現在市場に存在する唯一のマザーボードとなる。その仕様を解説、パフォーマンスを検証していこう。

Apollo KT266を搭載した初のマザーボード

Apollo KT266のブロック図。DDR SDRAMに対応したほか、North BridgeとSouth Bridgeの接続に266MB/秒の高速バス「V-Link」を採用するなど、多くの面で先代Apollo KT133Aから性能強化が図られている。
 MSIの「K7T266 Pro」は、VIAのDDR SDRAM対応Athlon/Duron用チップセット「Apollo KT266」採用のマザーボードだ。同チップセットを搭載したマザーボードとしては世界初登場、かつ現在市場に存在する唯一のマザーボードとなる。Athlonのデビュー時に「MS-6167」を世界初のAthlon用マザーボードとしてリリースしたのをはじめ、常にAthlon用プラットフォームをリードしてきたMSIの製品だけに、初物への興味というだけにとどまらない。次世代のスタンダードとしても注目度の高い製品である。

 製品の紹介をする前に、まずはチップセットのApollo KT266について簡単に解説しておこう。Apollo KT266は、North Bridge「VT8366」を中核とするVIAのAthlon/Duron用メインストリーム向けチップセット。最大の特徴はFSB266MHz、DDR SDRAMに対応することで、バスプロトコルにEV6を採用するFSB以外の仕様は先に登場したPentiumIII/Celeron用のApollo Pro266と同等のもの。VT8366と組み合わせるSouth BridgeもApollo Pro266同様に「VT8233」を使う。最大メインメモリ搭載容量は4GB、チップセット間の接続には266MB/秒の転送速度を持つ「V-Link」を使う。その他の仕様は、下記の機能比較表でチェックしてほしい。



Apollo KT266のNorth Bridge「VT8366」。FSB266MHz、DDR SDRAMに対応する。
Apollo KT266のSouth Bridgeには、PentiumIII/Celeron用のApollo Pro266と同じく「VT8233」を使う。
Apollo KT266 Apollo KT133A AMD-760 ALi MAGiK 1
North Bridge VT8366 VT8363 AMD-761 M1647
South Bridge VT8233 VT82C686B AMD-766またはVT82C686B M1535D+
対応FSB 200/266MHz 200/266MHz 200/266MHz 200/266MHz
対応メインメモリ DDR SDRAM、SDRAM、VC-SDRAM SDRAM、VC-SDRAMほか DDR SDRAM、SDRAM DDR SDRAM、SDRAM
メインメモリ最大クロック(帯域) 266MHz(2.1GB/秒) 133MHz(1.06GB/秒) 266MHz(2.1GB/秒) 266MHz(2.1GB/秒)
メインメモリ最大容量 4GB 1.5GB 4GB 3GB
AGP 4x(533MB/秒) 4x(533MB/秒) 4x(533MB/秒) 4x(533MB/秒)
IDEコントローラ UltraATA/100 UltraATA/100/UltraATA/66 UltraATA/100 UltraATA/100
チップセット間バス V-Link PCIバス PCIバス PCIバス
チップセット間帯域 266MB/秒 133MB/秒 133MB/秒 133MB/秒
USBポート(コントローラ)数 6(3) 2(1) 4(2)/なし(※1) 6(2)
AC'97オーディオ 6チャンネル 2チャンネル 2チャンネル/なし(※2) 4チャンネル
LAN 10/100BASE-TX なし なし なし
スーパーI/O機能 なし あり あり/なし(※3) あり
※1 South BridgeがAMD-766の場合。

※2 South BridgeがAMD-766の場合。

※3 South BridgeがAMD-766の場合。

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