次世代メモリDDR SDRAMを利用できるプラットフォームとしてAMD760とともに注目を集めるALiの「ALiMAGiK 1」を搭載したマザーボード「KA266-R」がIwillから登場した。チップセットとマザーボードの仕様解説、気になるベンチマークテストの結果などをお届けしよう。
もうひとつのDDR SDRAMプラットフォーム
ALiMAGiK 1とは?
そのIwillの最新マザーボード「KA266-R」は、チップセットに「ALiMAGiK 1」を搭載していることで、早くから展示会などではお馴染みの存在となっていた。ALiMAGiK 1は、ALi(Acer Laboratory Inc.)が開発したDDR SDRAMをサポートするAthlon/Duron用のチップセット。DDR SDRAMをサポートするプラットフォームとしては、AMDの「AMD760」、VIAの「Apollo KT266」などが発表されているが、中でも最も早い2000年7月に発表され、常に注目されていた。ALiと言えば、AladdinVなどSocket 7(Super 7)用のチップセットで有名だった互換チップセットメーカー。Pentium IIやIII用のチップセットではライセンス問題などもあり開発が遅れて目立った存在ではなかったが、最近再び表舞台に登場するようになってきている。
「ALiMAGiK 1」のNorth Bridgeである「M1647」。200/266MHzのFSB、PC1600/PC2100 DDR SDRAM、AGP 4xに対応する。 |
M1647と組み合わせるSouth Bridgeには「M1535D+」が使われることが多い。UltraATA/100対応のIDEコントローラ、6ポートのUSBコントローラ、AC'97対応オーディオ/モデムコントローラ、パラレル、シリアルなどのスーパーI/Oコントローラも内蔵している。 |
チップセット | ALiMAGiK 1 | AMD-760 | Apollo KT133(A)(※1) |
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North Bridge | M1647 | AMD-761 | VT8363 |
South Bridge | M1535D+ | AMD-766/VT82C686B | VT82C686B/VT82C686A |
対応CPU | Athlon/Duron | Athlon/Duron | Athlon/Duron |
FSB | 200/266MHz | 200/266MHz | 200MHz(200/266MHz) |
CPUバス最大帯域 | 2.1GB/秒 | 2.1GB/秒 | 1.6GB/秒(2.1GB/秒) |
メインメモリサポート | DDR SDRAM、SDRAM | DDR SDRAM、SDRAM | SDRAM、VC-SDRAMほか |
メインメモリデータクロック | 266MHz | 266MHz | 100/133MHz |
メインメモリ最大帯域 | 2.1GB/秒 | 2.1GB/秒 | 1.06GB/秒 |
メインメモリ最大容量 | 3GB | 4GB | 1.5GB |
AGP | 1x/2x/4x | 1x/2x/4x | 1x/2x/4x |
IDEコントローラ | UltraATA/100 | UltraATA/100 | UltraATA/100/UltraATA/66(※2) |
PCIバスマスタ | 6 | 6 | 5 |
チップセット間バス | PCIバス | PCIバス | PCIバス |
チップセット間帯域 | 133MB/秒 | 133MB/秒 | 133MB/秒 |
USBポート(コントローラ)数 | 6(2) | 4(2) | 4(2) |
※2 South BridgeがVT82C686Aの場合。