DDR SDRAM対応のSocket A用チップセットとして、颯爽と登場した「SiS735」。そのチップセットを搭載した第1弾マザーボードが、今回紹介する「K7S5A」だ。日本エリートグループ(ECS)製マザーボードなので、当然例のニックネームもある。今回は「サムライの誘惑」だ。
値段に! 機能に! 「誘惑」がいっぱい
写真1 1チップ構成ゆえ、普通のマザーではSouthBridgeが配置されていそうな場所にIDEやFDDのコネクタが用意されている。オーバークロック要素などは無いが、とにかく格安なのがうれしい。 |
しかし、ついにそれを覆す自作ユーザー向けの製品が現れた。DDR SDRAMにも対応するSocketA用チップセット「SiS735」がそれで、このSiS735搭載のマザーボード第一弾として秋葉原などに登場したのがECS「K7S5A」だ(写真1)。ECS製マザーらしく、「サムライの誘惑」なる、ちょっと変わったニックネームも付けられている。
写真2 NorthとSouthの両Bridgeの機能が「MuTIOL」(Multi-Threaded I/O Link)と呼ばれる独自技術で接続され、1チップ化された「SiS735」。 |
また、対応するCPUはFSB200/266MHzのAthlon/Duron。メモリはDDR SDRAMとSDRAMの両方に対応し、DIMMソケットが2本ずつ用意されている。異種のメモリを混在して利用することはできないものの、今は手持ちのSDRAMを使い、後からDDR SDRAMにグレードアップする、といった余地も残されているのはうれしい限り。なお、FSBクロックとメモリクロックは非同期動作ができ、FSB 266MHzのAthlonとPC133/PC2100のSDRAM/DDR SDRAMとの組み合わせも可能だ(その反対は不可)。
写真3 USBポートの上部に、LANコネクタがあるのが特徴的。もちろん10BASE-T/100BASE-TXに対応する。また、専用バックパネルも付属する。 |
K7S5Aの主なスペック | |
製品名 | K7S5A |
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チップセット | SiS735(SiS) |
メモリソケット | DDR DIMM×2、DIMM×2 |
拡張スロット | AGP×1、PCI×5、AMR×1 |
FSBクロック | 100、133MHz |
CPUコア電圧 | 自動 |
CPU倍率 | 自動 |
BIOS | AMI |
ボードサイズ | 304×244mm |
競合製品レビュー
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