オリジナルのUSBネットワーク機能を搭載
BIOSによるオーバークロック向け設定も充実
標準でUSBポート追加ブラケットを2つ、USBケーブルを1本同梱する。ブラケットの1つには、USB PC-to-PC Networking用のBタイプコネクタを備えている。 |
「USB PC to PC Networking」の使用例。付属のソフトウェアルータを使うと、この「USB PC to PC Networking」経由で接続した他のPCから、社内ネットワークに接続したり、インターネットに接続したりといったことも可能だ。 |
なお、このK7T266 Proには、USB PC-to-PC Networking機能のほか、IDE RAIDコントローラやUSB2.0コントローラをオンボード搭載したバージョンも予定されており、基板上にはそれ用の空きパターンが確認できる。特に現行のUSB1.1の実に40倍(480Mbps)の転送速度をもつUSB2.0コントローラ搭載バージョンは楽しみだ。なお、オーディオ機能は、South Bridge内蔵のAC'97コントローラとVIAのオーディオコーデック「VT1611A」(2ch出力)で実現している。MSIお馴染みのPOSTコード表示機能「D-LEDs」も、もちろん搭載している。
BIOS画面。FSB(1MHz刻み)、CPU倍率、CPUコア電圧、DIMM電圧など、豊富な設定が用意されている。 |
電圧に関しては、CPUコア電圧に加え、DDR DIMMへの供給電圧を変更する設定も用意されている。これはオーバークロック時に、SDRAMベースのプラットフォームにおける「VIO(=I/O電圧=3.3V)」の変更と同じ役割を担う。SDRAMが3.3Vで動作するのに対し、DDR SDRAMは2.5Vで動作するため、DDRベースのプラットフォームではDDR DIMMソケットへ供給する電圧(通常2.5V)をVIOとは別に生成する。この設定は、その電圧を操作するもので、オーバークロック時にメモリが高クロックについてこれない場合、反応速度を上げて動作させる手段として有用だ。ただし、オーバークロックや供給電圧の変更はメーカーの動作保証外。これらの機能は、危険を十分に理解したうえで、自己責任で利用していただきたい。なお、DDR SDRAMのクロックはCPUのFSBに関わらず、100(データクロックはDDRで200MHz)/133(同266)MHzが選べるが、FSB設定クロックを変化させるとそれに比例して上下する。