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K7T266 Pro

K7T266 Pro

2001年04月03日 23時05分更新

文● 鈴木雅暢

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オリジナルのUSBネットワーク機能を搭載
BIOSによるオーバークロック向け設定も充実

 さて、製品を見ていこう。緑色のPCBはむやみに大きくもなく、無駄なく高密度に配線されていて非常に安心感がある。他社に先駆けてリリースした初物というといかにも「試作品」ということを感じさせるものもあるのだが、そういった印象はない。拡張スロットの構成は、AGP×1、PCI×5、CNR×1と、VIAチップセット搭載マザーボードとしては一般的。AGPスロットには、AGPカードが衝撃などで外れるのを防ぐため、DIMMソケットにみられるような固定具が取り付けられている。DDR DIMMソケットは3本搭載、最大容量3GBに対応する。この点は配線のシビアさから現状では2本しかDDR DIMMソケットを搭載できないAMD-761搭載ボードに対するアドバンテージだ。



標準でUSBポート追加ブラケットを2つ、USBケーブルを1本同梱する。ブラケットの1つには、USB PC-to-PC Networking用のBタイプコネクタを備えている。
 付加機能としては、同社のi815EPボード「815EP Pro-R」ではじめて採用した「USB PC-to-PC Networking」機能を、本ボードにも搭載している。これは汎用のUSBケーブルを使ってのピア・ツー・ピア接続を可能にするもので、同梱する専用ブラケットとドライバが必要となるが、USBケーブルは汎用のもので構わないし、接続先のPCが特にUSB PC-to-PC Networkingに対応している必要はない(ドライバのインストールは必要)。追加投資なしに手軽にUSBのフルスピードモード(12Mbps)で他のPCと接続、相互にデータのやりとりができるので、ぜひ試してもらいたい機能だ。ドライバは付属CD-ROMに入っているが、接続先のPCが本ボード(で構築したシステム)をルータ代わりに利用できるソフトウェアルータも付属している。これを使えば、この「USB PC to PC Network」経由で接続した他のPCから、社内ネットワークに接続したり、インターネットに接続したりといったことが可能となる。



「USB PC to PC Networking」の使用例。付属のソフトウェアルータを使うと、この「USB PC to PC Networking」経由で接続した他のPCから、社内ネットワークに接続したり、インターネットに接続したりといったことも可能だ。
 

 なお、このK7T266 Proには、USB PC-to-PC Networking機能のほか、IDE RAIDコントローラやUSB2.0コントローラをオンボード搭載したバージョンも予定されており、基板上にはそれ用の空きパターンが確認できる。特に現行のUSB1.1の実に40倍(480Mbps)の転送速度をもつUSB2.0コントローラ搭載バージョンは楽しみだ。なお、オーディオ機能は、South Bridge内蔵のAC'97コントローラとVIAのオーディオコーデック「VT1611A」(2ch出力)で実現している。MSIお馴染みのPOSTコード表示機能「D-LEDs」も、もちろん搭載している。

BIOS画面。FSB(1MHz刻み)、CPU倍率、CPUコア電圧、DIMM電圧など、豊富な設定が用意されている。
 さて、本ボードは、オーバークロックなどの各種設定をBIOSで行えるようになっている。それを見ていこう。まず、FSB設定クロックは、FSB200MHzのCPUの場合は100~120MHzまで、FSB266MHzのCPUの場合は、133~153MHzまで、それぞれ1MHz刻みで設定できる。CPUのFSBタイプを任意に設定する機能あるため、本来FSB200MHzのAthlonをFSB266MHzのAthlonだと認識させることも可能。CPU本来のFSBタイプに関係なく、すべてのFSB設定が利用できる。CPU倍率変更設定も用意されているので、L1クローズのCPUであれば倍率の任意設定も可能だ。

 電圧に関しては、CPUコア電圧に加え、DDR DIMMへの供給電圧を変更する設定も用意されている。これはオーバークロック時に、SDRAMベースのプラットフォームにおける「VIO(=I/O電圧=3.3V)」の変更と同じ役割を担う。SDRAMが3.3Vで動作するのに対し、DDR SDRAMは2.5Vで動作するため、DDRベースのプラットフォームではDDR DIMMソケットへ供給する電圧(通常2.5V)をVIOとは別に生成する。この設定は、その電圧を操作するもので、オーバークロック時にメモリが高クロックについてこれない場合、反応速度を上げて動作させる手段として有用だ。ただし、オーバークロックや供給電圧の変更はメーカーの動作保証外。これらの機能は、危険を十分に理解したうえで、自己責任で利用していただきたい。なお、DDR SDRAMのクロックはCPUのFSBに関わらず、100(データクロックはDDRで200MHz)/133(同266)MHzが選べるが、FSB設定クロックを変化させるとそれに比例して上下する。



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