このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

A7V133

A7V133

2000年12月30日 22時57分更新

文● 長谷部優人

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

A7V133

ASUSTeK / ユニティ

オープンプライス(2万1000円前後)

ASUSTeK「A7V133」は、Apollo KT133のFSB266MHz対応版である「Apollo KT133A」チップセットを搭載したマザーボード。新しいチップセットを搭載しているというだけでなく、オーバークロック機能など充実した付加機能にも注目だ。もちろん、FSB266MHz+PC133 SDRAMの性能も検証していく。

Apollo KT133のFSB266MHz対応版
Apollo KT133Aチップセット登場

KT133AのNorth Bridge「VT8363A」。一般的なセラミックパッケージの中心部に銀色のシールを埋め込んだような形になっている。
  新チップセットの登場が相次ぐAthlonプラットフォームに、またひとつ新しいチップセット「Apollo KT133A」(VIA)が加わった。Apollo KT133Aは、すでにAthlon/Duron用チップセットとしてはお馴染みのApollo KT133をFSB266MHz対応させた、マイナーバージョンアップ版だ。North Bridgeの型番も末尾に「A」を加えただけの「VT8363A」。これと組み合わせるSouth Bridgeには、「VT82C686B」がよく使われる。このSouth Bridgeは、Apollo KT133でよく使われていた「VT82C686A」のこれまたマイナーバージョンアップ版で、内蔵のIDEコントローラがUltraATA/100に対応している。これを使ったApollo KT133AやApollo Pro133Aボードは10月後半あたりから登場してきており、これから登場するKT133Aマザーボードは、おそらくすべてがこの686Bを搭載してくるだろう。



VT8363Aと組み合わせるSouth Bridge「VT82C686B」。内蔵のIDEコントローラがUltraATA/100に対応している。
 このように、このApollo KT133Aは、DDR SDRAMベースの次世代プラットフォームが本格普及するまでの移行期間にFSB266MHzのAthlonを利用するためにつなぎのような役割を担うもので、チップセット自体には「FSB266対応」という以外の目新しい機能はいっさいない。FSB266MHz対応のAthlonが登場してこないことには意味がないものなのだが、実は、メーカーの意図とは異なる面で大きな注目が集まっている。そう、オーバークロックだ。

 従来のKT133では、FSBのオーバークロック耐性が低く、FSBアップによるオーバークロックはほとんど望めなかったのだが、「元々FSB266MHz環境が保証されているKT133Aでなら、既存のAthlonやDuronのFSBを200MHzから266MHzまで、容易に引き上げることができるのではないか」ということで期待されている。もちろん、オーバークロック耐性だけでなく、「DDR SDRAMでないFSB266MHz環境」でAthlonを利用した際のパフォーマンスは今後のAthlonプラットフォームの行方を占う上でも非常に興味深いものだ。

 このApollo KT133Aを搭載したマザーボードとしては、EPoXの「8KTA3」、Soltek「SL-75KAV-X」、そして今回紹介するASUSTeK「A7V133」の3枚が現在流通している。新しいチップセットとはいえマイナーバージョンアップ版だけに、どのボードも初めから独特の付加機能を満載してきている。

Athlon/Duron用チップセット比較表
チップセット Apollo KT133A Apollo KT133 AMD-760 ALiMAGiK 1
North Bridge VT8363A VT8363 AMD-761 M1647
South Bridge VT82C686B VT82C686A/VT82C686B AMD-766/VT82C686B M1535D+
対応CPU Athlon/Duron Athlon/Duron Athlon/Duron Athlon/Duron
FSB 200/266MHz 200MHz 200/266MHz 200/266MHz
FSB最大帯域 2.1GB/秒 1.6GB/秒 2.1GB/秒 2.1GB/秒
メインメモリサポート SDRAM、VC-SDRAMほか SDRAM、VC-SDRAMほか DDR SDRAM、SDRAM DDR SDRAM、SDRAM
メインメモリ最大データクロック 133MHz 133MHz 266MHz 266MHz
メインメモリ最大帯域 1.06GB/秒 1.06GB/秒 2.1GB/秒 2.1GB/秒
メインメモリ最大容量 1.5GB 1.5GB 4GB 3GB
AGP 1x/2x/4x 1x/2x/4x 1x/2x/4x 1x/2x/4x
IDEコントローラ UltraATA/100 UltraATA/66/UltraATA/100 UltraATA/100 UltraATA/100
PCIバスマスタ 5 5 6 6
チップセット間バス PCIバス PCIバス PCIバス PCIバス
チップセット間帯域 133MB/秒 133MB/秒 133MB/秒 133MB/秒
USBポート(コントローラ)数 4(2) 4(2) 4(2) 6(2)

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中