ASUSTeK「A7V133」は、Apollo KT133のFSB266MHz対応版である「Apollo KT133A」チップセットを搭載したマザーボード。新しいチップセットを搭載しているというだけでなく、オーバークロック機能など充実した付加機能にも注目だ。もちろん、FSB266MHz+PC133 SDRAMの性能も検証していく。
Apollo KT133のFSB266MHz対応版
Apollo KT133Aチップセット登場
KT133AのNorth Bridge「VT8363A」。一般的なセラミックパッケージの中心部に銀色のシールを埋め込んだような形になっている。 |
VT8363Aと組み合わせるSouth Bridge「VT82C686B」。内蔵のIDEコントローラがUltraATA/100に対応している。 |
従来のKT133では、FSBのオーバークロック耐性が低く、FSBアップによるオーバークロックはほとんど望めなかったのだが、「元々FSB266MHz環境が保証されているKT133Aでなら、既存のAthlonやDuronのFSBを200MHzから266MHzまで、容易に引き上げることができるのではないか」ということで期待されている。もちろん、オーバークロック耐性だけでなく、「DDR SDRAMでないFSB266MHz環境」でAthlonを利用した際のパフォーマンスは今後のAthlonプラットフォームの行方を占う上でも非常に興味深いものだ。
このApollo KT133Aを搭載したマザーボードとしては、EPoXの「8KTA3」、Soltek「SL-75KAV-X」、そして今回紹介するASUSTeK「A7V133」の3枚が現在流通している。新しいチップセットとはいえマイナーバージョンアップ版だけに、どのボードも初めから独特の付加機能を満載してきている。
Athlon/Duron用チップセット比較表チップセット | Apollo KT133A | Apollo KT133 | AMD-760 | ALiMAGiK 1 |
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North Bridge | VT8363A | VT8363 | AMD-761 | M1647 |
South Bridge | VT82C686B | VT82C686A/VT82C686B | AMD-766/VT82C686B | M1535D+ |
対応CPU | Athlon/Duron | Athlon/Duron | Athlon/Duron | Athlon/Duron |
FSB | 200/266MHz | 200MHz | 200/266MHz | 200/266MHz |
FSB最大帯域 | 2.1GB/秒 | 1.6GB/秒 | 2.1GB/秒 | 2.1GB/秒 |
メインメモリサポート | SDRAM、VC-SDRAMほか | SDRAM、VC-SDRAMほか | DDR SDRAM、SDRAM | DDR SDRAM、SDRAM |
メインメモリ最大データクロック | 133MHz | 133MHz | 266MHz | 266MHz |
メインメモリ最大帯域 | 1.06GB/秒 | 1.06GB/秒 | 2.1GB/秒 | 2.1GB/秒 |
メインメモリ最大容量 | 1.5GB | 1.5GB | 4GB | 3GB |
AGP | 1x/2x/4x | 1x/2x/4x | 1x/2x/4x | 1x/2x/4x |
IDEコントローラ | UltraATA/100 | UltraATA/66/UltraATA/100 | UltraATA/100 | UltraATA/100 |
PCIバスマスタ | 5 | 5 | 6 | 6 |
チップセット間バス | PCIバス | PCIバス | PCIバス | PCIバス |
チップセット間帯域 | 133MB/秒 | 133MB/秒 | 133MB/秒 | 133MB/秒 |
USBポート(コントローラ)数 | 4(2) | 4(2) | 4(2) | 6(2) |