MSIの「K7MG Pro」は、チップセットにALi(Acer Laboratory Inc.)のALiMAGiK 1を搭載したAthlon/Duron用マザーボード。Athlonプラットフォームに抜群の実績を持つMSIのボードということでその仕様と性能は、ALiMAGIK 1のポテンシャルを探るという観点からは興味深い。
チップセットにALiMAGiK 1を搭載
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ALiMAGiK 1の機能 |
ALiMAGiK 1は、North BridgeとSouth Bridgeの2チップで構成されるチップセット。North Bridge「M1647」は、PC2100/PC1600のDDR SDRAMをサポートし、最大メモリ搭載容量3GB、FSB266MHz、AGP4xなど最新の規格に対応。これと組み合わせるSouth Bridge「M1535D+」も、UltraATA/100対応のIDEコントローラ、スーパーI/Oコントローラ、AC'97オーディオ、2つ(最大6ポート)のUSBコントローラなどを内蔵しており、仕様的には、メインストリーム向けチップセットとしての条件を満たしていると言える。チップセット間の接続はPCIバス(帯域幅は133MB/秒)で、この点では266MB/秒の帯域幅を持つV-Linkを持つ「Apollo KT266」に見劣る。なお、各チップセットの機能比較表は、「K7T266」(MSI)のレビュー内の表を参照してほしい。
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ALiMAGiK 1の核となるNorth Bridge「M1647」。FSB266MHz、DDR SDRAMをサポートする。 |
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M1647と組み合わせるSouth Bridgeとして一般的なのは「M1535D+」。UltraATA/100対応IDEコントローラ、6ポートのUSBコントローラなどを内蔵する。 |
