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【Do Linux!に迫る】(その7)Do Linux!修了者インタビュー

2000年10月23日 05時13分更新

文● 吉川

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[日刊アスキー] たぶん、この記事を読んでる人が考えることは、「別にDo Linux!を受けなくても、そのままRHCEを受けてしまえばいいじゃないか。それでパソナテックさんなり、自分で就職先を探すなりすればいいじゃないか」ということではないかと思うんですね。もちろんその場合はテンアートニさんの講習は受けられませんが。こうした疑問に対して、Do Linux!のメリットを言うとしたら、なんでしょうか?
[川田氏] 特に目的もなくRHCEの講習を受けたのではなく、Linuxに関連した仕事をやりたくて志望してきていて、それは当然、趣味ではなくて、仕事にしたいという志で来ている人間が集まっているので、意識は高いと思います。仕事にしていくんだ!という面があるので、Linuxうんぬんでなく、IT業界の一員として僕はすごく重要なことだと思います
[日刊アスキー] それはパソナテックさんの意図したところでもありますね。森さんはどうですか? たとえば「実はRHCEだけ受けておけばOKだ」といったことはありますか?
[森氏] いえ、それはないですね。講習が終わったあと、すぐにパソナテックさんから仕事の紹介がありましたので。講習に出ている最中も、就業先を紹介していただけたりと、安心感があります。またLinux関連の仕事ということで、自分の意図してないところに派遣されないというメリットもあります。もちろん費用的な面でも、とてもメリットがありました
[日刊アスキー] 得ですか?
[森氏] はい。RHCEの講習+試験だけでもお釣りがきますし、さらに、テンアートニさんでサーバ構築の勉強もできますし。試験のあとに、勉強をやりながら就業に関してはパソナテックさんのほうで実際にやっていただいてる。心理的にLinuxの勉強に専念できる、就業は講習が終わったあとに考えられる。しっかり地に足つけてできるというのはあります
[日刊アスキー] 結構安心感は大きいと?
[森氏] ただ単にRHCEの試験だけ受けた場合は、試験を受けても、じゃあ自分がどういった会社に行けばいいのか実際にはわからない。スタッフを公に募集しているところはいいのですが、そうではないところは自分ではなかなか探せないですね
[日刊アスキー] オラクルの資格を持っていらっしゃるということですが、Linux業界にどんどん、IBMやオラクルが参入してきたわけですけれども、こうした業界の成長を肌で感じるようなことはありますか?
[森氏] まずオラクルさんが、oracle8i Enterprise EditionのLinux版を出されましたが、そのことだけでもすごいことだと思います。実際に、需要は結構あるらしいですね
[川田氏] Optimized for Oracle8iの問い合わせは多いです。市場的にはLinuxはOSのプラットフォームとして認知はされました。次に、いままではインターネットのサーバとして多く利用されていましたが、業務アプリケーションのプラットフォームとして認知される段階に入った。それで、オラクルがLinux版のエンタープライズエディションを出してきて、やっと周囲をとりまくソフトウェア会社がいろいろなものをコーティングしたり……といった動きが急速に活発になると思います
[日刊アスキー] 最後に、森さんは今後のお仕事に対する夢みたいなものはありますか?
[森氏] 2.4系のカーネルはまだ正式リリースをされていませんが、2.2系と比べて大規模サーバ向けの機能が追加されたりして、変わっているところも多いので、そういったことも早く吸収したいですね。カーネルが2.4系になっていくと、先ほど川田さんがおっしゃっていたような状況になると思います。そういったときに人より早く勉強していれば、説明もできますし。

 Linuxの新しい技術を早く吸収して、人に説明できる。またそれだけでなく、実際にその上にのるアプリケーションのことも知らなくてはいけないとも思います。Optimized for Oracle8iの担当をしていることもあるので、Oracle8iに関連したシステムインテグレートなどもぜひやってみたいですね。大企業のシステムを、Linux上で動作するデータベースを使ってインテグレートしてみたいです。それにはオラクルに関しては当り前ですが、カーネルの部分も深く勉強しなければいけないので大変だとは思いますが
[日刊アスキー] これからも頑張ってください。本日はありがとうございました

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