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Domino for Linux徹底紹介

1999年10月21日 00時00分更新

文● 吉川

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 インストールとセットアップが完了し、早速ほかのマシンからアクセスしてみた。ここで、Domino R5とクライアントについて少しお話しすると、そもそもDomino(というよりも前身のNotes)は、専用のクライアントソフトを持っている。過去のNotesは、NotesサーバとNotesクライアントによって運営される「クライアント/サーバシステム」だった。しかし、Notesサーバの中にインターネット技術が取り込まれて行くに従って、サーバはWebアプリケーションサーバとして発展を遂げ“Domino”に、クライアントはインターネットクライアントとして“Notes”へと呼び方が変わった。現在、レプリケーションと呼ばれる、サーバにあるデータとローカル(たとえばモバイルマシン)にあるデータの同期をとるための仕組みなど、一部の機能を除いては、WebブラウザとNotesクライアントどちらでDomino R5にアクセスしても、同じ仕事を行うことができるようになっている。また、Windows NT版のDomino R5の場合は、Notesクライアントを管理用にカスタマイズした「ドミノ管理クライアントR5(日本語版の製品名はカタカナ表記)」が同梱される。

 よって今回は、Windows 98上にインストールしたInternet Explorer5.0と、同じくWindows 98上にインストールした「ドミノ 管理クライアント R5」、さらに、Domino R5上でアプリケーション開発を行なうためのツール「ドミノ デザイナー R5」の3種類のクライアントから、Linux上のDomino R5にアクセスした。

Windows 98上のInternet Explorer 5.0からアクセス。Javaアプレットによるクライアントが起動する。左側に主なメニューが並び、それぞれのメニューの子メニューが、右側上段に並ぶ。各ボタンを押せば、画面中央がそれに応じたユーザーインターフェイスに切り替わる。現在は[Configuration]メニューを選択した状態(子メニューは選択していない)。画面中央のステータスを表示するエリアに「OperatingSystem:Linux」の文字が見える

[Messaging]-[RoutingStatus]メニューを選択。当たり前といえば当たり前だが、Windows NT版と変わらない

次は、ドミノ 管理クライアント R5にてアクセスしてみた。動作は良好。やはりJavaアプレットを使うWebブラウザ経由よりも動きは軽快だ。Webブラウザの場合、ユーザーインターフェイスが初めて表示されるまで1分ほどかかった。ただ、いったん表示してしまえば、その後は長時間待たされることはない

Domino R5のアプリケーション開発に使うツール「ドミノ デザイナー R5」にてアクセス。右上の領域に表示されている通りの、単純なWebページを作成してみた。しかしこの直後Sneak Previewゆえか、二度とDomino R5は起動しなくなってしまった

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