インストールとセットアップが完了し、早速ほかのマシンからアクセスしてみた。ここで、Domino R5とクライアントについて少しお話しすると、そもそもDomino(というよりも前身のNotes)は、専用のクライアントソフトを持っている。過去のNotesは、NotesサーバとNotesクライアントによって運営される「クライアント/サーバシステム」だった。しかし、Notesサーバの中にインターネット技術が取り込まれて行くに従って、サーバはWebアプリケーションサーバとして発展を遂げ“Domino”に、クライアントはインターネットクライアントとして“Notes”へと呼び方が変わった。現在、レプリケーションと呼ばれる、サーバにあるデータとローカル(たとえばモバイルマシン)にあるデータの同期をとるための仕組みなど、一部の機能を除いては、WebブラウザとNotesクライアントどちらでDomino R5にアクセスしても、同じ仕事を行うことができるようになっている。また、Windows NT版のDomino R5の場合は、Notesクライアントを管理用にカスタマイズした「ドミノ管理クライアントR5(日本語版の製品名はカタカナ表記)」が同梱される。
よって今回は、Windows 98上にインストールしたInternet Explorer5.0と、同じくWindows 98上にインストールした「ドミノ 管理クライアント R5」、さらに、Domino R5上でアプリケーション開発を行なうためのツール「ドミノ デザイナー R5」の3種類のクライアントから、Linux上のDomino R5にアクセスした。
[Messaging]-[RoutingStatus]メニューを選択。当たり前といえば当たり前だが、Windows NT版と変わらない |
次は、ドミノ 管理クライアント R5にてアクセスしてみた。動作は良好。やはりJavaアプレットを使うWebブラウザ経由よりも動きは軽快だ。Webブラウザの場合、ユーザーインターフェイスが初めて表示されるまで1分ほどかかった。ただ、いったん表示してしまえば、その後は長時間待たされることはない |
Domino R5のアプリケーション開発に使うツール「ドミノ デザイナー R5」にてアクセス。右上の領域に表示されている通りの、単純なWebページを作成してみた。しかしこの直後Sneak Previewゆえか、二度とDomino R5は起動しなくなってしまった |