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ロータス ドミノ R5でWebアプリケーションサーバを学ぼう

1999年10月24日 00時00分更新

文● 日刊アスキー

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 アプリケーションサーバとは、ごく大雑把なイメージで説明すると、RDBMS(Relational DataBase Management System)などの「データストア」と、エンドユーザーが実際に触れて操作する「クライアント」の中間に位置し、業務データをビジネスロジック(※1)に従って処理する小さなソフトウェア部品「ビジネスコンポーネント」(実際は「ビジネスオブジェクト」とするのが正しいが、この説明だけで相当ボリュームがあるので、このWebページではあえて“コンポーネント”で統一させていただく)が動作する環境を提供するのが主な仕事だ。

Webショップの裏側

 Webショップを例にとって、単純化して考えてみよう。ユーザー側は、Webブラウザで「Webショップ日刊」にアクセスし、どんな品物があるのか、カタログを見る。そして、ショッピングバッグに品物を入れ、会計をする。

いっぽう、Webサーバ側は、「カタログが見たい」というユーザーからのリクエストを受け取り、ビジネスコンポーネントがデータベースから商品情報を取り出し、カタログとしてユーザーに表示する。ユーザーがショッピングバッグに品物を入れたとき、ビジネスコンポーネントが商品の在庫数をデータベース(データストア)に問い合わせ、在庫があることを確認。ユーザーが会計をするときは、客がクレジットカードナンバーやパスワードを送信してくるので、クレジット会社に問い合わせたり、代引きの処理をしたりして、決済する。そして、ビジネスコンポーネントは、注文の品が売れた(受注した)ことをデータベースに教える。データベースは、在庫数の情報から該当商品を売れた数だけマイナスして、めでたくお買い物が終了する、というわけだ。

Webショップで買い物をするときの流れ

 もっとも、実際のシステムはこれよりもさらに複雑だし、処理の方法も順番も設計によって違うはずだ。たとえば、お客を最初に認証し、常連であれば、そのお客の嗜好に見合った商品をトップページに並べるようにする場合もあるだろう。そして、決済も、実際にはトラブルを避けるため、オーダー確認をメールで行なったりしているはずだ。

ビジネスコンポーネントは、それぞれがとても単純な役割を持ち(もちろん設計にもよるのだが)、お互いに連携しながらこうした処理にあたる小さなソフトウェア部品群なのである。これらビジネスコンポーネントの組み合わせをもって、1つのWebアプリケーションといえる。

そして、このWebアプリケーション(コンポーネント)の動作環境、縁の下の力持ちとして働いているのが、アプリケーションサーバというわけだ。ビジネスコンポーネントが仕事をしやすいように、たとえば膨大なアクセスをさばく「サービス」を持っていたり、ほとんどのビジネスロジックで共通の仕事(たとえば、セキュリティや認証など)を請負ったり、といった具合だ。

 アプリケーションサーバは、こうしてビジネスコンポーネントが動作するための「サービス」を提供、ビジネスコンポーネントはそのサービスを使いながら、各々に特化した仕事をこなしていくのである。

※1 ビジネスロジック ビジネスロジックとは、業務処理の方法と考えればよい。「Webショップ日刊」では、お客が買い物かごに品物をいれた時に、在庫確認をするように決めているし、送信ボタンを押すと、カード会社に認証をとるようにしている。こうした1つ1つの業務の流れ方を取り決めたものを、ビジネスロジックと呼ぶ。

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