「StarOffice」をいじくり回して思ったのは、強引な言い方だがLinuxの中にWindowsのOffice環境を構築するソフトだ、ということだ。通常、Windowsパソコンを使っていて、行なうことのほとんどが、「StarOffice」の中でできてしまう。機能的にも、不足はあまり感じられないレベルまで仕上っているようだ。
「StarOffice」ウィンドウを最大化すると「Windows」と見分けがほとんどつかない。 |
操作方法も、Windowsを意識してというよりも、Windowsそのものと言ってもよい。Windowsを使っていたユーザーが乗り換えたとしても、とまどうことなく使うことができるだろう。
ファイルを開くときのダイアログボックス。 |
「StarOffice Writer」のメニュー。 |
もちろん、Linuxにはたとえば文書の整形にはTeX、計算にはoleo、グラフィックにはGIMP、プレゼンテーションにはMagicPointといった、すばらしいソフトがたくさんある。しかし、誰でも手軽に使えるオフィススィートというのは、待ち望まれているはずだ。また、異機種間どころか、オフィス製品としては、最大のシェアの「Microsoft Office」とのファイルの互換性があるというのも、かなり大きなメリットだろう。来年に予定されている日本語版のリリースが待ち遠しい。