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LC2001レポート―StarOfficeとOpenOfficeの動向

2001年09月28日 17時47分更新

文● 編集部

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9月26日より明治記念館において、「Linux Conference 2001(以下LC)」が開催された。26日は有料のチュートリアルが行なわれ、27日より本格的なカンファレンスが始まった。カンファレンス2日目となる今日も、さまざまなテーマのカンファレンスが行なわれていた。以下では、“デスクトップ オフィスソフトウェア”セッションの中の、「StarOffice/OpenOffice globalization framework」の模様をお伝えする。

当初の予定では、米Sun Microsystemsの樋浦秀樹氏がスピーチを行なうことになっていたが、米国のテロ事件の影響で来られなくなったため、急遽、サン・マイクロシステムズ(株)マーケティング・事業開発統括本部 ソリューション・マーケティング推進部 プログラム・マネージャ樋口貴章氏が代役を務めた。

StarOffice

「StarOffice」は、米Sun Microsystemsが1999年8月に開発元の独StarDivisionを買収し、無償配布しているオフィススィート製品で、Solaris、Linux、Windows NT/2000などで動作する。「StarOffice」という名称は、すでに日本電気(株)のグループウェア/アプリケーションサーバ製品の名称として日本で商標登録されていた。よって、当初日本では、「SunOffice」と呼ばれていたが、最終的には「StarSuite」という名称に落ち着いたようである。

セッションでは、10月2日にβ版が公開される『StarSuite 6.0』について述べられており、新しい機能としては、以下のような点が挙げられていた。

  • アプリケーションなどがコンポーネントベースとなっているため、拡張性が高いうえ高速な起動が可能になった
  • XMLフォーマットの採用
  • Mirosoft Office 2000互換
  • 日本語・中国語・韓国語のサポート
  • Unicodeベースの多言語サポート

OpenOffice

「OpenOffice」は、2000年10月14日に、「StarOffice」のソースコードや関連ドキュメントなどを公開したのがその始まりである。CollbnetとSunが運営する「OpenOffice.org」によって活動が行なわれており、その関係はNetscapeとMozillaと同じようなものである。

「OpenOffice.org」では、メーリングリストを通して活発な活動が行なわれているという。最初の開発元であることも関係して、ドイツ人の発言が目立ち、独Sunには専任の担当者もいる。ハンガリー語をはじめ、東ヨーロッパ言語のローカライズなども進められているという。

Sunとしては、ライセンスをクリアにして公開できる部分は、「OpenOffice」にフィードバックしているという。当初、「StarSuite」で採用している国際化ライブラリ(ICU)を公開できなかったという問題があったが、IBMがICUライセンスを変更したため今後は公開できるようになる。


最後に、「StarOffice」と「OpenOffice」の重要性ということで、欧米では、“Windows + Microsoft Office”から“Linux + OpenOffice”への移行が進んでおり、日本も早くそうなってほしいと述べられていた。デスクトップ環境でのLinuxの普及がデベロッパーを増やすことにもつながるので、まずは不安定でも使ってみてほしいという話でセッションは締めくくられた。

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