撮った写真はフォトフレームで見ろ
人と集まる機会が増える年末年始。写真を撮る機会も多かったのではないだろうか? デジカメで撮った写真はちょっと前なら、とりあえずパソコンに保存している、という答えが多かったと思う。ところが昨年から「デジタルフォトフレームで写真を見る」というのがちょっとした流行になっている。
デジタルフォトフレームとは、SDメモリーカードや内蔵メモリーに保存した写真を、スライドショーで表示するもの。言葉にすると単純だが、ラジオや音楽を流してくれるもの、動画を再生してくれるもの、さらにはネットの写真共有サービスから画像を取り込んでくるものなど、機能やコンセプトも様々だ。こんなに面白い写真の楽しみ方があったんだと、デジもの好きから機械にそれほど詳しくない人まで、幅広い層にウケている。
流行っていると言っても、ごく一部では? 実は筆者もそう思っていた。しかし、近くのバーで写真立て代わりに飾っていたり、友人が誕生日プレゼントにもらった話を聞いた。徐々に一般にも浸透してきているようだ。では、デジタルフォトフレームの個性的な4機種とその楽しみ方を紹介してみよう。
思い出と一緒にフォトフレームをプレゼント
写真をデジタルフォトフレームで見ると言っても、それだけじゃ何が面白いのかよく分からないという人もいるだろう。そこで、実際にデジタルフォトフレームの楽しい活用法を紹介しよう。
まず、最初に紹介したいのが、友人・知人・親戚へのプレゼントだ。
デジタルフォトフレームという製品自体には、メーカーが用意したサンプルの写真しか入っていない。しかし過去に撮った写真と一緒にプレゼントすれば、製品だけでなく楽しい思い出もプレゼントできてしまうという趣向だ。これが驚くほどウケがいい。ソニーの「Canvas Online CP1」のように、一度開封しても、再度キレイに封をできる機種もある。
例えば子供から親へ、孫の写真を入れてプレゼントするとか、あるいは銀婚式を迎える両親に若い頃の2人の写真を入れて送ってあげるとか、いろいろとバリエーションが思い付く。写真が持つイメージの喚起力というのはすごいもので、デジタルフォトフレームの美しいスライドショーとの相乗効果で、グッとくる演出もできるはずだ。記念日を重視する女性には、演出の仕方によってはとても効果的なプレゼントになるのではないだろうか。
バリエーションとして、引き出物に使うやり方がある。
例えば、結婚式に集まった旧友と再会の場面を写真に撮り、その場でデジタルフォトフレームに移して、引き出物にしてはどうだろうか。自分たちの結婚式も覚えていてもらえるし、もらった人も楽しかった再会を追想することができる。好きな写真を入れて楽しむこともできるので、なかなか効果的なプレゼントになるだろう。
ちょっと変わった使い方としては、料理の際にレシピを写真として入れておくという方法もある。この場合、スライドショーの時間を調整できるし、リモコンで写真の切り替えもできる。動画に対応しているモデルだったら、写真や本では分かりにくい、具体的な作り方もよくわかるはずだ。
そのほか、半分ウケ狙いで、「俺アルバム」を作って渡すというのもおもしろそうだ。旅好きな人なら、自分が巡った名勝古跡の写真をいっぱいにするとか、釣り付きなら自分の釣った魚の魚拓写真を入れるとか。音楽好きな人なら好きなアーティストの写真を入れて、韓国ドラマ好きな人ならペ・ヨンジュンの写真を入れて、マイブームに染めたい友人へフォトフレームをプレゼントするのだ。
プレゼントは品物よりも込められた思いが贈り物とは言うが、まさに写真と共に思い入れが重すぎるほど込められる、それがデジタルフォトフレームの面白いところだ。
