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ソニー、「α」の画像処理エンジン搭載のデジタルフォトフレームなどを発売

2008年03月18日 19時57分更新

文● 編集部 盛田 諒

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 ソニー(株)は18日、デジタルフォトフレーム「DPF-V900」「DPF-V700」「DPF-D70」3機種と、デジタルフォトプリンター「DPP-FP95」「DPP-FP75」2機種の合計5製品を発表した。デジタルフォトフレームを5月9日、デジタルフォトプリンターを4月18日に発売する。価格はいずれもオープンプライス。

V900

デジタルフォトフレーム「DPF-V900」


デジタルフォトフレーム「S-Frame」シリーズ


 「DPF-V900」「DPF-V700」「DPF-D70」はいずれも、画像表示時に、1枚表示やインデックス表示、画像を時計やカレンダーと並べた表示など、10種類のスライドショー表示が行なえるデジタルフォトフレーム。メモリースティック/メモリースティック デュオ/SDメモリーカード/MMCカード/xD-ピクチャーカード/コンパクトフラッシュ(マイクロドライブ対応)に対応するメモリーカードスロットを搭載する。

 DPF-V900は、8.6インチサイズ(800×480ドット)の液晶ディスプレーを搭載する。同社のデジタル一眼レフカメラ「α」に使用している画像処理エンジン「BIONZ」を採用し、リモコンの「くっきり補正」ボタンを押すだけで、コントラストや露出レベルなどを自動補正して表示できる。補正後の画像を別ファイルとして、メモリーカードに保存することも可能だ。

DPF-V900

DPF-V900

 映像出力にはHDMI端子を搭載し、対応するテレビと接続して内蔵メモリーやメモリーカード(口述)内の画像をハイビジョンサイズで表示できる。また、同社の液晶テレビ「ブラビア」で静止画を表示する際に、写真画質に適した“フォトモード”で表示する「ブラビア プレミアムフォト」機能に対応している。さらに、Bluetooth USBアダプターが接続可能となっており、Bluetooth対応のパソコンや携帯電話機とBluetooth通信を行ない、画像データを受信することもできる。

 対応する画像形式はJPEG/BMP/TIFF/RAW形式で、最大8000×6000ピクセルまでの画素を表示可能。内蔵メモリーは512MBで、最大記録枚数は約1000枚。

 ディスプレーの視野角は左右140度、上下120度。電源は付属のACアダプターを使用し、最大消費電力は約12W。本体サイズは幅345×奥行き38.5×高さ162mm(スタンド部を除く)、重量は約800g(ACアダプター含まず)。予想実売価格は3万5000円前後。

 DPF-V700は7インチサイズの液晶ディスプレーを搭載。ディスプレー解像度はDPF-V900と同じ。視野角は左右140度、上下110度。最大消費電力は約8W。本体サイズは幅207×奥行き38.5×高さ137mm(同上)、重量は約550g(同上)。それ以外の主な仕様はDPF-V900と同等で、予想実売価格は2万5000円前後。

DPF-V700

DPF-V700

 DPF-D70は、「BIONZ」を採用せず、HDMI出力やBluetoothに対応しない廉価版モデル。内蔵メモリーは256MBで、最大記録枚数は約50枚。対応する画像形式はJPEG/RAWの2形式。消費電力は最大約7.7W。ディスプレーサイズや解像度など、それ以外の主な仕様はDPF-V700と同等。予想実売価格は2万円前後。

DPF-D70

DPF-D70


デジタルフォトプリンター「Picture Station


 「DPP-FP95」「DPP-FP75」はいずれも、本体サイズが幅180×奥行き137mmと小型なフォトプリンター。プリント機能として、Lサイズなら2/4/9分割、ポストカードサイズなら2/4/9/13/16分割でのプリントに対応する「分割機能」や、印刷の縦横サイズをパスポートや身分証明書用など自由に設定して印刷する「証明写真」機能を搭載する。

 DPP-FP95は映像出力としてHDMI端子を搭載し、対応のテレビと接続してメモリーカード(後述)内の画像をハイビジョンサイズで表示可能。BIONZエンジンを採用し、くっきり補正機能を備える。また、ブラビア プレミアムフォト機能にも対応し、「リンクメニュー」機能に対応するブラビアと接続することで、テレビのリモコンから画像のプリントやスライドショーなどの操作が行なえる。

DPP-FP95

DPP-FP95(ホワイト)

DPP-FP95(ブラック)

 BIONZエンジンによるくっきり補正機能のひとつとして、新たに「美肌補正」機能を搭載。くっきり補正ボタンを押すだけで人物の顔を自動検出し、肌を美しく補正できるようになっている。

 画像編集機能として、画像から任意の1色だけを抽出してほかの彩度を落とす「ワンポイントカラー」機能や、画像を手書きの油絵のようなレタッチを行なう「絵画調」機能を追加したほか、写真に“カレンダー”などのテンプレートを適用して編集できる「クリエイティブプリント」機能に、下記の3機能を追加している。カレンダーのテンプレートは24種類に増えている。

スクラップブック機能
全48種類の背景のテンプレートを使用し、写真を“スクラップブック”風に編集する
フレーム機能
全24種類のフレームのテンプレートを使用し、写真に囲み枠を挿入する
スタンプ機能
写真や、作成したカレンダーにスタンプを挿入する

 さらに、Bluetooth USBアダプターを接続することで、Bluetooth対応のパソコンや携帯電話機とBluetooth通信から画像データを受信できる。

 プリント解像度は300×300dpi。メモリーを直接差し込んで使用できる「ダイレクトスロット」は、メモリースティック/メモリースティック デュオ/SDメモリーカード/MMCカード/xD-ピクチャーカード/コンパクトフラッシュ(マイクロドライブ対応)に対応する。プリント時間はダイレクトスロット使用時で、Lサイズが約39秒、ポストカードサイズが約45秒。対応画像形式はJPEG/JFIF/TIFF/BMP形式、最大8000×6000ピクセルの画像に対応している。液晶ディスプレーは3.6インチサイズ。

 電源はACアダプターが付属し、消費電力は最大約80W。本体サイズは幅180×奥行き137×高さ67mm、重量は約1.2kg(本体のみ)。カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色。予想実売価格は2万5000円前後。

 DPP-FP75はHDMI出力や、BIONZによる美肌補正機能を持たないほか、前述の画像編集機能の新機能を搭載しない廉価版モデル。Bluetoothにも対応しない。

DPP-FP75

DPP-FP75

 ダイレクトスロットはメモリースティック/メモリースティック デュオ/SDメモリーカード/MMCカード/xD-ピクチャーカードに対応する。プリント時間はダイレクトスロット使用時で、Lサイズが約56秒、ポストカードサイズが約63秒。

 消費電力は最大約72W。本体サイズは幅180×奥行き137×高さ66.8mm、重量は約1.1kg(同上)。それ以外の主な仕様はDPP-FP95と同等。予想実売価格は2万円前後。

 なおいずれの製品も、購入者の中から、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(株)製の「Cyber-Shot ケータイ」シリーズのユーザーを対象に、電子マネーEdyを最大4000円分をプレゼントする『「GEAR-UP」キャンペーン』の対象製品となっている。


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