UI周り以外の新機能
以上は主にUIに関わる部分を中心に紹介したが、ほかにも、REST/SOAPのWebサービスのサポート、Flash互換のポリシーファイルが使えるクロスドメイン対応など、Silverlight 2におけるRIA向けの機能強化点は多い。
また、Silverlight 1で採用事例の多かった動画関連機能では「Silverlight DRM」が新たに搭載され、DRM(デジタル著作権管理)付きの動画配信が可能になっている。Silverlight DRMはマイクロソフトの次期DRM技術「PlayReady」をベースにしており、従来のWindows Media DRMと異なりMac OSでも使える利点がある。すでに、ヤフーが運営するMLB公式サイト「MAJOR.JP」で採用されている。
開発/制作環境はどうなる?
Silverlightの開発はこれまで、デザイン(UI)をXAMLで、ロジック部分をJavaScriptで記述していた(関連記事)。Silverlight 2では加えて、Visual Basic、C#、PythonやRubyといった、.NET Frameworkがサポートするプログラミング言語でもロジック部分を記述できるにようになり、開発者の裾野が広がる。
ただし、肝心の開発/制作ツールの対応はもう少し先となる。デザイナー向けのオーサリングツール「Expression Blend 2」は11月中旬にリリースする「SP1」で、開発者向けの「Visual Studio 2008」は11月上旬にリリースされるアドオン「Silverlight Tools」でSilverlight 2に対応する予定。Silverlight Toolsは、無償版の「Visual Web Developer Express」でも利用できる。