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RIA開発はこうなる!Silverlight 2の新機能 (2/3)

2008年10月16日 04時28分更新

文●小橋川誠己/企画報道編集部

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テンプレート機能の充実で作業効率をアップ


 標準コントロールと並び、UI制作の作業効率アップに役立ちそうなのが、テンプレート機能の充実だ。

 「HTMLで言うところのCSSのようなイメージ」(朝岡氏)という「スタイルテンプレート」は、コントロールの色やフォントといったスタイルを保存しておける機能。たとえば、標準コントロールをベースに変更したデザインをスタイルテンプレートとして作っておけば、他のコントロールに対しても同じ見た目を適用できる。

 また、コントロールの“状態”を管理できる「ビジュアルステートマネージャー」も便利だ。ビジュアルステートマネージャーを使うと、ボタンの「マウスオーバー時」「クリック時」といった状態のアニメーション効果や表示内容を変更する、といったことがオーサリングツール「Expression Blend」上で簡単に設定できる。

Silverlight 2

「ビジュアルステートマネージャー」を使えば、下のサンプルのような色の変化も簡単につけられる(画面は「Expression Blend 2.5 プレビュー 日本語版」のため、正式版とは若干異なります)

 SilverlightでUIを作るのは意外と面倒――。そうした過去の状況は、Silverlight 2の標準コントロールやテンプレートを使うことでだいぶ解消されそうだ。


高解像度画像がグリグリ動く「Deep Zoom」


 Silverlight 2の新機能の中でもっともインパクトがあるのが「Deep Zoom」だ。Deep Zoomは高解像度画像を高速かつスムーズに拡大・縮小する技術で、うまく使えば非常におもしろいUIが作れる。Hard Rock Cafeの「MEMORABILIA」が採用サイトとして有名だが、10月10日にはNECビッグローブの写真共有サービス「ウェブリアルバム」のビューアーでも採用されている。

Silverlight 2

Deep Zoomを使った「Hard Rock Cafe」のサイト

Silverlight 2

NECビッグローブの写真共有サービスもDeep Zoomを一部採用している

 ちなみに、Deep Zoomを使った簡単なコンテンツは、米マイクロソフトが提供するツール「Deep Zoom Composer」で作れる。Silverlightの開発環境がなくても無償で利用できるので気軽に試してみよう。

編集部で試作してみたDeep Zoomを使ったコンテンツ。ビルの壁面をアップにしていくと見慣れたロゴが出現

Silverlight 2

「DeepZoom」を使ったコンテンツを手軽に作れる「Deep Zoom Composer」

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