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Linux版Silverlight、米新大統領とともに登場

2009年01月26日 14時01分更新

文●小橋川誠己/企画報道編集部

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 昨年12月の「Beta 1」リリースから1ヵ月あまり。予告通り、「Silverlight」のLinux版「Moonlight 1.0」正式版が米国現地時間1月20日、リリースされた。1月20日といえば、バラク・オバマ米大統領の就任式当日。大統領就任式委員会による就任式のストリーミング中継にはSilverlightが採用されたことから、Linuxユーザーに対するSilverlightの普及にも弾みがついたようだ。

Moonlight

正式版がリリースされた「Moonlight 1.0」

 Moonlightは、マイクロソフトのRIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)技術であるSilverlightと互換性のあるWebブラウザー用プラグイン。オープンソースプロジェクト「Monoプロジェクト」によって開発されており、Firefox 2.x/3.xで動作する(関連記事)。対応ディストリビューションは、SUSE Linux Enterprise Desktop 10、openSUSE 11.0、Ubuntu 8.04、Fedora Core 9。64bit環境もサポートする。

 今回リリースされたMoonlight 1.0は、「Silverlight 1.0」に相当する。Windows/Mac OS向けSilverlightの最新バージョンは「Silverlight 2」で、大統領就任式のストリーミング中継サイトもSilverlight 2対応だったが、Moonlight 1.0のリリースを受け、Linuxユーザー向けページが別途用意された。

Moonlight

新大統領就任式の配信ページ。現在はオンデマンド視聴が可能になっている

 昨年夏の北京五輪では、米NBCがSilverlightを使ったインターネット中継をしたことで、米国でのSilverlightの普及が急速に進んだといわれる。今回も多くの注目を集めた一大イベントの中継であることに加え、Moonlight 1.0のリリースと重なったことで、Silverlightのさらなる普及率アップにつながる機会となりそうだ。

 なお、Silverlight 2に相当する「Moonlight 2.0」は、3月18日にAlpha版がリリースされる予定だ。

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