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ネオジャパン desknet’s SNS関連セミナー開催

ビジネスSNSは使えるか?

2008年08月05日 15時03分更新

文● 企画報道編集部

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社内から社外へ 社外向けSNSを使うメリット

 一連のQ&Aセッションが終了し、林氏のセミナーは後半戦に突入した。今までは社内向けのブログやSNSの話題が中心だったが、ここからはブログやSNSを、ビジネスとして社外へ発信していくメリットが語られた。

ビジネスSNSの特長スライド

今後増えて行くであろうと予想されるビジネスSNS。特に社外SNSは、主に4つの特長を備える

 現在、ブログを社外に向けた発信ツールとして使っている企業は多い。その理由として、第一にCMS(Contents Management System)としての利用が簡単である点が挙げられるが、使いこなし方としては、マーケティング、コミュニケーションツールとしてというものが代表的である。ブログであればRSSが利用できるので、新着情報が出たタイミングで読者にプッシュできるのも利点だ。さらにコミュニティも形成できるというわけだ。

 こうした活用法は、「リテンション」、「フィードバック」、「バイラル」といった3つの効果を生み出す。フィードバックとバイラルは言葉通りだが、リテンションというのは、継続可能なビジネスを指す。たとえば新製品は登場したばかりの時は注目を集めるが、その後数カ月経つと目新しさも薄れてくる。だが、ブログなどで細かい情報発信を続けていくことで、その製品が好きなユーザーが集まり「フィードバック」がなされ、さらに口コミ的に「バイラル」で広まっていく。

 林氏は、アップルがアップルストアで顧客の生の声を拾い上げて製品開発に結びつけている例を語り、「ユーザーこそが、良いアイデアを持っている。コミュニティを作れたら、製品にとっての重要な情報をもらえる」点を強調した。

 ここまでは主に社外向けブログの話だったが、社外向けにSNSを利用するとどうなるか? ブログと比較すれば、より簡単なCMSとして使えるほか、IDとパスワードを要求されるSNSでは、より良質なコミュニティ形成が可能になってくるという。顧客との距離が短くなるし、フィードバックも確度の高いものが得られる。

give&takeの法則

give&takeの法則

 セッション締めくくりの言葉として林氏は、“give&takeの法則”を紹介した。まずgiveをするからtakeがあるという主旨で、giveの重要性を示した。企業が社外SNSなどを構築して提供するのは、まさに“場”をgiveする行為と言えるわけだが、その“場”によって情報をtakeできる。最初のgiveこそが肝要というわけだ。林氏自身も、自ら自分のブログに情報を書き込むことで、次の情報が集まってくるのだという。

 これまで、情報発信ツールとしてブログを使ってきたわけだが、これからは社外向けSNSによってコミュニティを形成し、情報発信のみならず良質なフィードバックが得られる時代になってくるのであろう。

次ページ「ネオジャパンスタッフが明かすdesknet's SNSの機能」に続く

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