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ネオジャパン desknet’s SNS関連セミナー開催

ビジネスSNSは使えるか?

2008年08月05日 15時03分更新

文● 企画報道編集部

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大神田 守氏
セミナー開催前に冒頭挨拶に立ったネオジャパン プロダクト事業本部取締役本部長 大神田 守氏は、会計システムとdesknet'sが連動することで、工数管理や生産原価計算までを行っているユーザー事例を紹介

 7月末、都内にてネオジャパンが主催する「情報共有成功術セミナー」が開催された。同社は6月末にビジネス向けSNS「desknet's SNS」をリリースしており、これを受けて開催されたもの。セミナー参加者は同社顧客の、主に情報システム部門スタッフ。セミナー第一部は、ITジャーナリスト/コンサルタントの林信行氏と、ASCII.jp企画報道編集部 吉川が壇上に立ってビジネスブログ/ビジネスSNSに関するセッション「ナレッジマネジメント最前線」を語り、第二部ではネオジャパン プロダクト事業本部 第二営業部部長の中沢 仁氏が「desknet's SNSを利用した新しい情報共有の方法」と題して講演した。

Web2.0系企業の社内コミュニケーション

 第一部セッション<「ナレッジマネジメント最前線」では、林信行氏がビジネスブログ、ビジネスSNSの海外/国内事例を紹介しつつ、本誌吉川がセミナー参加者から集めた質問を林氏に問う形で行われた。

林信行氏
壇上に立つITジャーナリスト/コンサルタント 林信行氏

 冒頭で林氏は、アップルやグーグルが社内で行っている緊密なコミュニケーションの逸話を紹介。アップルにおいては、“シンプルでエレガントな問題解決”までたどり着くために、彼らが膨大な時間と労力=コミュニケーションを費やすことを語った。翻って日本企業は、これまで取材していて感じたことには、あまりコミュニケーションがうまくいっていない可能性があるとのことだ。

 たとえば、若い社員がいい企画を思いついても、「どうせ上司に提案してもダメだろう」と思い、上司は「若い者から提案が上がってこない」と嘆き、さらに会社自体が取引先に対して「これは提案しても無駄だ」と意見を引っ込める……という具合だ。つまりはある種の諦観が支配してしまっている。

 たとえば社内コミュニケーションのシステムが発達しているグーグルでは、面白いアイデアを誰かが出したら、そのアイデアに他者をどんどん巻き込む形でプロジェクトを推進したり、誰がどのような能力を持っているかを検索できるシステムがあることで、プロジェクト実現に向けた能力の補完が自然にできあがるという。こうした事例を挙げながら、前半は社内ブログについての紹介が行われた。

 今や、どの企業も何かしらのイントラネットのシステムを導入している。ただ、それらはスケジュールをはじめとした“情報”の共有までは行えるが、今後はブログなどを介した“知”の共有が大きな効果を上げる。アイデアや専門性を反映した意見……もしかしたら本業とは関係のない趣味の情報でも、なにかの瞬間にビジネスに結びつく可能性もある。こうした機会を、社内ブログは確実に増やしてくれる。

知の共有スライド
ブログやSNSは、ノウハウやアイデアと言った、情報以上の、“知”の共有を見込める

 言い方を変えれば、社内ブログは、“部署”という単位によるナレッジの縦割り構造を、部署という単位は残しつつ打破することが可能なツールであると言える。直属の上司よりもさらに上の上司とのコミュニケーション、部署間のコミュニケーションが行われることで、これまで見えていなかった可能性が可視化される。また、たとえば特定のノウハウを持った人間が退社した場合でも、ブログなどが残っていれば知識の継承も(限定的ではあるが)可能である。

 ただ、社内ブログには課題がある。参加を促す方法が貧弱で、「面倒くさい」といった心理的なハードルも高い。セットアップなどの技術的なハードルも存在する。そして林氏は、社内SNSは、実は社内ブログの発展系ではないか? という感触を持っているという。メンバー全体の動きの把握しやすさ、参加への敷居の低さ、コミュニティ機能、公開範囲の設定、携帯電話からの簡単な利用など、ブログに比べると様々な機能が整っている。

 その後は社内SNSの事例紹介となり、1000人以上規模の社員が活用している例や、組織の壁打破を目標に掲げた例、チェーン店店舗間の、現場のノウハウを共有する目的の例などが語られた。

 事例の話の最後には、自社の最新ニュース(社員全員が知っていなければいけない情報)掲示や、細分化されたコミュニティの形成など、SNSならではの活用法なども紹介された。

次ページ「社内情報共有を促す運用的課題」に続く

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