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経済予備校 第4回

中国経済~経済予備校・番外編~

AQUOSケータイから見た中国ビジネス

2008年07月25日 04時00分更新

文● 山谷剛史

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経済予備校

「日本直送」をキーワードにすると日本の製品がズラリ

中国にビジネスで進出したいときは

 筆者にときどき「中国に進出するのだが、売れるかどうか市場調査をしてもらえないだろうか」という相談のメールが送られる。そうした悩みに対しては、とりあえずはAQUOSケータイのように、淘宝網で自社製品が転売されているかどうかをチェックすればいい。

 ケータイに限らず、おもちゃだろうが食品だろうが化粧品だろうがサプリメントだろうが、ニーズがあれば商人気質の中国人は日本向けの商品を中国の消費者に向けて転売する。淘宝網で自社製品が転売されていたら万々歳。間違いなくニーズがあるということだ。

 逆に淘宝網に自社製品が転売されてなければ……さらに魅力ある高級品を開発するなり、中国で商品を効果的にPRする方法を模索するなり、中国市場の展開にはいろいろ越えるべき山がいくつもあることを意味する。

山谷剛史(やまやたけし)

フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で、一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。9月発売予定「新しい中国人 ネットで団結する若者たち」(ソフトバンク新書)は、中国のIT事情というニッチなジャンルを専門に執筆している筆者の“世界一詳しい”中国IT入門書。中国の若者のなぜや、中国のITのなぜを紹介。当サイト内では、ブログ「中国リアルIT事情」も絶賛更新中。






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