進化するカーナビ
近年カーナビゲーションシステムは目覚しい進化を遂げている。
GPSで位置情報を測定し、地図上に現在位置を表示するのが「カーナビの“仕事”」であるのはもちろんだが、ルート検索や各種店舗/施設などの情報(ランドマーク情報)を収録・提供する機能の強化も進んでいる。これには従来のDVDからより記憶容量の大きなHDDへの移行が進んできたことも関係している。
最近では、渋滞情報を受信するVICSなどの機能に加え、携帯電話やパソコン経由でネットワークに接続し、データの提供や更新を行なう機能も一般化したようだ。新しくできた道路や施設などを反映した最新の地図情報が入手できることの利便性は高い。
これまでこういった道路情報は、各種団体や情報誌などから提供されているものがほとんどだった。しかし、こういったメーカーの努力で情報を集めようとしても限界があるのは確かだ。そこで最近では、利用者同士で「情報を共有する」考え方が一般化している。
パソコンの世界では一足先に、こういった状況が生まれており、例えば「Google マップ」や「Google Earth」では、さまざまな地点情報や各種施設の紹介、写真やブログなどへのリンクを「My Map」として登録・共有できる。これにより、単なる地図情報が、より広がりを持つ情報に変わっていく。