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地デジチューナーは4チューナー×4アンテナ方式を採用

パイオニア、渋滞情報を携帯電話で更新できるHDDカーナビ“カロッツェリア サイバーナビ”8機種を発表

2007年05月09日 21時05分更新

文● 編集部

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パイオニア(株)は9日、東京・目黒の目黒雅叙園で記者発表を行ない、HDDカーナビゲーションシステム“カロッツェリア サイバーナビ”の最新機種として、携帯電話機と連携して渋滞情報をリアルタイムに更新できる8機種を発表した。

AVIC-VH099NDG

最上位機種にあたるAVIC-VH099NDG

ラインナップは、まず7.0インチワイド液晶ディスプレー搭載で地上デジタルTVチューナーを備えたモデルとして、インダッシュタイプの『AVIC-VH099NDG』(5月下旬発売、価格40万9500円)、 AVIC-VH099NDGからMD再生機能を省いた『AVICVH-099G』(5月下旬発売、価格38万8500円)、2DINタイプに7.0インチワイド液晶ディスプレーが一体となった『AVIC-ZH099G』(5月下旬発売、価格34万6500円)の3機種。これら3機種から地デジチューナーを省いたモデルとして『AVIC-VH099MD』(5月下旬発売、価格33万6000円)『AVIC-VH099』(5月下旬発売、価格31万5000円)『AVIC-ZH099』(5月下旬発売、価格27万3000円)。ならびに、オーディオ用のアンプ部などを省いた1DINサイズのソースユニット『AVIC-H099』(5月下旬発売、価格21万円)、AVIC-H099にオンダッシュタイプの液晶ディスプレーを付属させた『AVIC-XN099』(6月上旬発売、価28万3500円)となる。

リアルタイムプローブ機能の説明

リアルタイムプローブ機能の説明

今回発表された8機種に共通する特徴として、2006年5月発表の従来モデルで採用した、サイバーナビのユーザー間で道路情報を共有できる“スマートループ構想”(関連記事)を強化した点が挙げられる。従来モデルの情報共有機能は、カーナビのHDDユニットを取り外してパソコンに接続し、インターネット経由でHDD内に蓄積された渋滞やルートなどの情報を専用サーバーにアップロードすることで、出かける前などにHDDをパソコンに接続して前日から過去90日分のサイバーナビユーザーのデータを元にした渋滞予測情報をインターネット経由で取得する仕組みだった。このため、走行中に情報をリアルタイムで取得・共有できるものではなかった。今回のモデルでは、携帯電話機とカーナビ本体を接続して専用サーバーに走行履歴を送信する“リアルタイムプローブ”機能に対応したことで、同様に携帯電話機とカーナビ本体とを接続したユーザー同士で渋滞情報をリアルタイムに共有できるようになった。この渋滞情報の自動更新間隔はルート設定時で10分、ルート未設定時では20分(手動で変更も可能)となっている。

VICSとリアルタイムプローブでの配信エリアの比較の図

VICSとリアルタイムプローブでの配信エリアの比較

VICSによる渋滞情報の表示とリアルタイムプローブによる渋滞情報の表示例。住み分けが出来ている

また、このリアルタイムプローブに対応したことで、(財)道路交通情報通信システムセンターが提供する、カーナビなどの車載装置向け道路情報“VICS”ではサポートしない広範囲な渋滞予想が可能になるという。

オート中継局サーチの説明

オート中継局サーチの説明

このほか、地上デジタルTVチューナー機能の強化も図られ、移動体向けに最適化したチューナー4機とそれぞれに対応したアンテナ4本によるキャリア合成方式を採用したことで、1放送局あたりの受信エリアを1.5倍に拡大したという。また、高速道路などを走行中に中継局が変更されても、同一番組に自動で切り換える“オート中継局サーチ”も新たに搭載した。

モーバイルエンタテインメントビジネスグループ本部長の波江野 章氏

モーバイルエンタテインメントビジネスグループ本部長の波江野 章氏

記者発表後に、モーバイルエンタテインメントビジネスグループ本部長の波江野 章氏に今後の展開を聞いたところ、「昨年から音楽配信をカーナビに導入した。今後の展開としては、映像配信の導入も検討している」と意気込みを語った。

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