水素燃料の流通
───全国に11ヵ所(関東8ヵ所、名古屋1ヵ所、大阪2ヵ所)ある水素ステーションに違いはあるのでしょうか?
玉井 それぞれが独自の方式で実証実験を行なっており、特徴を持っています。当社と昭和シェル石油さんで運営している有明ステーションは、液化水素を貯蔵し、唯一気体の水素と液化水素の両方を充填できるステーションです。
そのほかにも、都市ガス、メタノール、ナフサなどから水素を改質できる設備を備えた、いろいろなステーションが運営されています。当社を含め、石油会社やガス会社などさまざまな企業が参画しています。
───現在の水素はどのように販売されているのでしょうか?
玉井 だいたい立米(リューベ)で売られています。価格は、1立米で120円くらいになっています。これは、工業的に売られている水素の値段で、自動車の燃料として燃費換算したら、ガソリンに比べて安いとはいえません。価格も大切な要素ですね。
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