ついに生変形シーン!
いよいよ第2便が出発する。浜小清水駅にはDMV専用の路線が用意されており、そこでモードチェンジして在来線の線路に合流するという仕組みだ。変形シーンは動画を参照のこと。変形自体は約15秒ほどで終わるのだが、その後、安全に走るための点検を行なうため、出発までには15分ほど要しただろうか。点検終了後にDMVはゆっくりと走り去って行った。ちょっと点検に時間がかかりすぎるのが気になったが、それでも変形シーンは感動的であった。バスと電車のハイブリッドなんて、20世紀では夢物語だったのに……。この調子で行けば、チューブの中を走る車も21世紀中には夢じゃなくなるのではないだろうか。
浜小清水駅発のDMVは満員御礼だったので、戻ってきた乗客に話を聞くと、「乗っていると変形シーンが見られない」ことが不満だったようだ。乗り心地に関しては「意外と良い」という人と「悪すぎ」という人の真っ二つに意見が分かれた。乗り心地の悪さは、個人的な意見だが、恐らく路面の状況とスタッドレスタイヤにも起因するのではないだろうか、とフォローを入れておこう。ただ、線路を走るときに限っては「意外と良い」という人が多かった。
そのほかには、「廃線に利用して欲しい」「もっとたくさん人が乗れるといい」「実用化して地方で交通機関に困っている所に早く導入して欲しい」といった意見を聞くことができた。乗った皆さんは概ねDMVに対して好意的であった。DMVは公共交通機関が整備されていない土地の救世主、鉄道界のケンシロウになるかもしれないのだッ! DMVで種もみを届ければモヒカンに襲われることもないと思う。たぶん。
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