なんと!! しんかい6500に乗り込んでもいいんですか?
「しんかい6500」に会いにJAMSTECまで来て、支援母船「よこすか」に乗り、しんかい6500を間近で見た。ここまでは前編で書いてきたが、しんかい6500が見られて満足だった我らが取材班。しかし、運航チームの司令・櫻井利明さんの好意でなんと、パイロットや研究者が乗り込む「耐圧殻(たいあつこく)」へ入ることが許可されたのだ!!
デッキを上がって、人が乗り込む耐圧殻への入口をのぞくと……入口はかなり狭い。直径が50cmだそうで、海外の科学者の中には、入るのに苦労された方もいたそうだ。
ハシゴを降りて、耐圧殻へ。直径2mの空間の床はソファのようなマットレスが敷かれ、壁には計器などがビッシリと。空間が広いとは言えないため、寝転がるかたちで操縦するそうだ。
そして、一緒に乗り込んだチーフパイロットの松本恵太さんに「これで操縦します」と渡されたのがなんとラジコンのコントローラーのような有線の操縦機。そして見ていて「おもしろい!」と思ったのがマニピュレーターのコントローラー。竹製のヘビのおもちゃのようにクネクネうごくデバイスを動かして、その動きでマニピュレーターが動くとのこと。櫻井さんいわく、「最初は難しいけれど慣れれば簡単ですよ」と。
うーむ、一度でいいから潜航するしんかい6500に乗ってみたい。
次ページ「6500mの深海に耐えるテクノロジー」