飛行機を使った出張は、空港に至る道筋と空港内で過ごす時間が長く、ビジネス上の“ロスタイム”が、かなり大きい。空港内では公衆無線LANサービスが用意されているからまだマシだが、空港にたどり着くまでの時間も有効に使いたいもの。
公衆無線LANサービスのワイヤ・アンド・ワイヤレスと京浜急行バスは、こうした問題を解決した。首都圏の複数拠点と成田もしくは羽田空港を結ぶ「空港リムジンバス」と、東京湾を横断するアクアラインを経由する長距離バス路線「アクアラインバス」の全車両182台で、公衆無線LANサービスを6月1日から開始するのだ。
このサービスは、京浜急行バスが設置スペース提供とバス内外における告知を担当し、ワイヤ・アンド・ワイヤレス(WAW)が無線LAN環境を構築するもの。WAWは、「Wi2 300」という公衆無線LANサービスを展開しているが、今回はそれのバス版という位置づけだ。バス内のアクセスポイントと上流回線の接続には、HSDPAを使う。
料金は、メールアドレスを登録すればタダ! ただし7月31日までで、8月1日からは有料になる。バスの公衆無線LANサービスはWi2 300そのものなので、有料になってからの料金体系は、Wi2 300と同じく基本料金105円/月、1パケット0.0015円で、支払い上限980円となる。とはいえ、リムジンバスにはそう何度も乗るわけではない。WAWでは、その日に申し込み、バス内のみで利用するといった、短時間利用向けの料金体系も検討中だという。