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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第48回

猫撮影のステップアップ――外付けフラッシュを使ってみよう

2008年04月09日 00時00分更新

文● 猫写真家 荻窪圭

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 わたしが持っている外付けフラッシュはこんなの。

「SB-400」

ニコンの「SB-400」。超小型で可愛いにもかかわらず、このように上に向けて発光できる。小さい分光量は強くないので、バウンスで使うのは難しいけど

「SB-800」

ニコンの「SB-800」。こちらは本格的でちょっと高価な製品。ハイパワーなので、天井にバウンスさせても十分部屋中に光がまわる

 わたしがニコンの一眼レフを使ってる関係でニコン製品になっちゃったけど、もちろん各社から出ているし、サンパックブランドなどのサードパーティーもお手軽なバウンス可能な製品を出しており、安いモノなら1~2万円で購入できる。ちょっと高いモノだと、上だけじゃなくて横方向にも発光部が回転するので、横から光が当たる写真や、縦位置でも天井バウンス写真なんてのも撮れる。

SB400を天井に発光

SB400を天井に発光。バウンスだと顔にも身体にも同じように光があたって不自然さがない(2008年4月撮影 ニコン「D40X」)

 室内だとどうしてもシャッタースピードが遅くなるので、動きを止めるのは難しいけれども、バウンス発光をうまく使えばそれもOK。

舌をペロッと出した瞬間を狙って……

舌をペロッと出した瞬間を狙って……じゃなくて本当は偶然なんだけど、まあラッキーということで(2008年4月撮影 ニコン「D300」)

 バウンス発光だと正面から撮っても目が光らない、というのもポイント。

真正面から撮ってみました

真正面から撮ってみました(2008年3月撮影 ニコン「D40」)

真っ昼間でも、バウンス発光を補助光として使えば全体に柔らかく明るい写真になる。

バウンス発光でちょっと光を加える

左の方に窓があるのでフラッシュ無しだとどうしても右手側が影になる。そこはバウンス発光でちょっと光を加えるといい(2008年4月撮影 ニコン「D300」)

 これはFAX受信を興味深そうに眺める大五郎の図なんだけど、猫ってFAXとかプリンタとか気にするよね。昔はよく、送られたFAXをびりびりにやぶられたり、プリントアウト中の紙にちょっかいを出されてプリンタが紙詰まりを起こしたりされたもんです。

 そんなわけで「内蔵フラッシュがあるからいいじゃん」ではなく、「内蔵フラッシュよりハイパワーで好きな方向に照射できる外付けフラッシュを使ってみよう、そしたら写真の幅が広がって面白いよ」って話でありました。


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は4月16日掲載予定

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