鉄道ファンなら一見の価値あり?
バイクや車を蹴散らす、カスタムトレイン
「マッドマックス/サンダードーム」
マッドマックス/サンダードーム
DVD
発売日:2007年7月18日(発売中)
価格:933円
発売:ワーナー・ホーム・ビデオ
http://www.whv.jp/
フォード「ファルコン」をカスタムした「V8インターセプター」に「カワサキZ1」。「マッドマックス」といえば不良臭がプンプンするクルマやバイクが代名詞だろう。
1作目の大ヒットを受けて製作された「マッドマックス2」では制作費が10倍に跳ね上がった。そして制作費のほとんどをマシンのカスタム費に当てるという、ファン心理を分かってらっしゃるお金の使い方をしていた。
当然のごとく「マッドマックス2」は世界中で大ヒット。全世界待望の第3作「マッドマックス/サンダードーム」はハリウッド資本が大幅に介入し、制作費はさらにアップ。当然ファンはよりハードコアな世界を期待するも、荒削りな魅力は薄れ、家族で楽しめる娯楽作品に変貌してしまう。コアなファンの間では無かったものとされる悲劇の作品だが、鉄道ファンならば見ておく価値はある。
えっ、なぜ鉄道?と思われるかもしれない。「マッドマックス」シリーズの魅力を数え上げるとキリがないが、そのうちの1つは、死人が出たという噂まで流れるほどのリアルで迫力あるカーチェイスである。実は本作では、カーチェイスならぬトレイン・チェイスの場面があり、ここに鉄道の醍醐味を感じるのである。
スパイキーにカスタムされた列車に襲いかかるサンドバギー集団。オーストラリアの大地を力強く疾走するカスタム列車の勇姿……。ほとんどの鉄道ファンが好むベクトルとは異なることは重々わかっているが、クルマやバイクを寄せ付けない圧倒的な重厚感をビンビンに感じることができる。陸の移動手段の王様、列車の立ち位置を再確認してみては?
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