旧軍、自衛隊関係の展示
空挺館には、皇族関係の展示のほか、旧日本軍(旧軍)や自衛隊関係の展示も行なわれている。旧陸軍関係者、たとえば日露戦争で騎兵を率いて活躍した秋山好古(よしふる)、第二次世界大戦で硫黄島の戦いで知られる西竹一の写真や絵画、戦前からの各種小火器などが展示されている。
日露戦争で活躍した騎兵学校第二代校長秋山好古(1859~1930)の肖像写真。秋山好古は、騎兵第一旅団秋山支隊を率いて当時最強だったロシア軍騎兵部隊と互角に戦った名将だ
第二次世界大戦における硫黄島の戦いで有名になった西竹一(1902~1945)の1932年ロサンゼルスオリンピックでの馬術競技を描いた油彩
旧軍の騎兵が使用した馬具と鞭
旧軍で使用されたラッパや水筒などの各種装備品。これら旧軍の装備が、戦後の混乱期にも散逸せずに保管されているのは極めて貴重だ
このほか、自衛隊歴代のパラシュートなどの降下用具や、空挺館の改築で見つかった様々な物品なども展示されていた。また、歴代団長の写真が展示されていたのだが、親子2代で空挺団団長を務めた方の写真も展示されており、空挺一家というものもあるのだな、と妙な感心をしてしまった。
世界の空挺部隊の記章一覧。何処の国でもたいてい翼をモチーフにしているのが面白い
降下装備を装着した人形
現在使用されている落下傘「696MI」主傘と予備傘。平成12年採用で、フランス製品をライセンス生産したものだ
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