このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第18回

勝負は一瞬! 猫の“ペロリ”を捉えよ!

2007年09月05日 10時11分更新

文● 猫写真家 荻窪圭

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

フラッシュを焚くべし


ペロリのタイミングを計るだけでなく、どうやって素早い舌の動きを止めて撮るか、という点にも注意が必要だ。

方法は2つある。ひとつは昼間だろうがなんだろうがフラッシュを焚いて止めちゃう技。これは意外に有効で、フラッシュの光は一瞬だけしか光らないの で、けっこう動きを止めて撮る効果があるのだ。

ただし、フラッシュを使うには数秒間の充電時間が必要なことに注意。フラッシュは必要なぶんを充電してから、一気にバッと光らせるという仕組みになっているのだ。また、赤目軽減機能はオフにしておくことも忘れないように。そうしないと撮影のタイミングがずれてしまう。以下はどれもフラッシュを焚いて撮った写真である。


横から捉えたペロリの瞬間

猫の舌って意外に分厚い、というのが分かる横からのペロリの瞬間。完璧なタイミングでありました(2007年2月 リコー『GR Digital』)


突然立ち止まってペロリ

狭い柵の上をひょこひょこと歩いていたかと思ったら、突然止まってペロリ(205年9月 三洋電機『DSC-E6』)



シャッタースピードを上げるべし


もうひとつの方法はシャッタースピードを上げること。明るい場所でなければ、ISO感度を高めにセットして、シャッタースピードを最低でも1/250秒以上にしたい。

舌がブレてしまったペロリ写真

ちょうどいいタイミングだったのだが、フラッシュをオフにしてたので、1/125秒とちょっとシャッタースピードが遅かった。よく見ると舌がブレてる(2007年4月撮影 キヤノン『PowerShot TX1』)

そんなわけで、最後はデジタル一眼レフで高速シャッターでピシッと狙って撮った写真をどうぞ。

高速シャッターでペロリの瞬間を捉える

最高のタイミングを狙ってピシッと撮るにはやはり一眼レフのレスポンスの良さは魅力的。なにしろ1/1000秒である(2006年12月 ニコン『D40』)


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪さん

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は9月11日掲載予定

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン