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林信行のマイクロトレンド 第2回

仕事に効く“エンタープライズWiki”

2007年02月01日 12時00分更新

文● 林信行 (ITジャーナリスト)

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企業のイントラネットでも導入


 まずエンタープライズWiki系では、先に挙げたJotSpotが何といっても有名。ただし、グーグルによる買収で、現在はサービス登録を受け付けていない。近いうちにグーグルのコラボレーションツールの1つとして再デビューを果たすことだろう。

 エンタープライズ系のWIkiは、JotSpot以外にもある。例えば豪アトラシアン(Atlassian)社が開発する“Confluence”や日本の(株)ライトアップが開発した“Wuki”も評判がいい。

“Confluence”

“Confluence”

Wuki

Wuki

 両者はユーザーやグループ単位で編集権限を設定するなど、企業向け機能を充実させている。例えば、Wukiはイントラネット的使い方以外に、Wikiを活用した製品プロモーションなど、対外的に使うサービスも提供している。

 実際に企業での採用も広まっており、ヤフージャパン(株)や日本テトラパック(株)は“Confluence”を、比較/検索サイトの“チョイス!チョイス!”はWukiを採用している。

 ヤフージャパンなどでは、かなり早い時期からエンジニアを中心にWikiを使った知識共有や共同作業が行なわれていたが、それらはワークグループ単位で個別かつバラバラに立ち上げられていたものだった。これ以外にWikiを活用している企業としてはブログソフトの開発で有名なシックス・アパート(株)や(株)三菱東京UFJ銀行なども有名だ。

 最近では社内の企業向けサーバー製品にWikiが組み込まれるケースも増えてきている。マイクロソフト(株)の『SharePoint Server 2007』に標準で搭載されているほか、米アップルコンピュータ社が2007年に出荷予定の“Leopard Server”にも搭載予定だ。

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