米国で今、注目度ナンバー1のSNS
この連載でも、たびたび触れてきた米国のSNS「Facebook」を中心としたソーシャルグラフ開発の動きが、いよいよ無視できない状態になりつつある(関連記事)。
9月初めには、ITビジネスの動きにはやや鈍感なアップルでさえ、iPodの新製品発表会で、スティーブ・ジョブズ氏自ら「iPhone用に作られたクールなアプリケーションの1つ」と言ってFacebookのiPhone専用ページを紹介したくらいだ。
さらには、あのグーグルも行動に出て、11月初めにもFacebookと同様のAPIの提供を始める、という話がある。
基本はソーシャルネットワーク
Facebookの基本は、日本でもおなじみのソーシャルネットワークのサービスだ。
自分のプロフィールを用意して、サービスに参加している友達を見つけては友達登録する。そうやってメッセージを送りあったり、お互いの近況を確認しあったりするのが目的だ。
mixiのように長々とした日記を書く機能はないが、「Wall」という個人用の掲示板のようなエリアが用意されており、ここに自分の近況を書き込んでおける。また、今の状態を知らせたいなら、インスタントメッセンジャーのように、「仕事中」や「バケーション中」といったステータスを自分の名前のすぐ下に書いておける。
そんなサービスならmixiで十分、という人も多いかもしれないが、ところがFacebookには、mixiにはまったくない魅力がある。
(次ページに続く)

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