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週替わりギークス 第288回

自作の歌をカラオケに配信した

2023年10月14日 07時00分更新

文● きゅんくん 編集●ASCII

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 9月12日、音楽配信代行(ディストリビューション)サービス・TuneCore Japanが、カラオケ・JOYSOUNDの一部機種に楽曲を配信できる「Video Kicks ビデオ配信サービス カラオケ配信」をリリースしたという情報が入ってきた。

 筆者は元々TuneCore Japanを使ってオリジナル楽曲をサブスク配信している。

 同じサービス上でカラオケを配信できるのはありがたいし面白い話だ。

 そこでその情報が出た初日夜にカラオケ配信の申請をしてみることにした。

 TuneCoreのやっている音楽配信代行というのは、自作で作った楽曲をApple MusicやSpotifyなどの音楽サブスクサービスに配信してもらえる事業である。

 サブスクに自作音楽を掲載するにはTuneCoreが日本では1番有名なサービスだと思う。

 近年はサブスクで音楽を聴く人がほとんどであり、サブスクで配信されることを楽曲リリースと呼ぶ傾向を感じる。

 カラオケの配信申請は、今までにも他社であったそうなのだが、サブスク申請で使っているTuneCoreで開始されたのはありがたい。

 料金は1曲あたり、登録時に4400円、更新時に年間管理料として1100円(いずれも税込)。思ったより安い。

登録する

 では、登録してみよう。

 必要なのは音源だけらしい。

 今回登録するのは、今年7月に筆者が出したEPのリード曲、「(Good) early morning」だ。

 ちなみに、著作権が自己管理の曲はカラオケで歌われても利益を得ることができない。

 JASRAC管理だと利益を得ることができるそうだ。

 今回は自己管理なので、完全におもろいから、という登録だ。

 TuneCoreのログイン後のトップページにカラオケの項目があったので選択する。


 新規でも登録できるし、既にTuneCoreで配信している楽曲を流用することもできるようだ。

アーティスト情報と背景画像を登録する

 今回は新規登録でやってみる。

次にアーティスト選択だ

 自分の曲なのでTuneCoreに登録している自分を選択する。

背景画像を選ぶことができる

 いかにもカラオケな、無作為な映像か、MVなどの自前の映像だ。

 無作為な映像の方がカラオケっぽくもあるし悩んだのだが、今回は自前のMVを登録することにした。

 「自分で用意した背景映像を使用する」を選択すると、映像アップロード用の項目があらわれるのでMVの映像をアップロードした。

音源をアップロードする

次に音源をアップロードする

 普通カラオケの音源は、生のトラックではなく、カラオケ側が作ったMIDI音源が流れるのだが、このTuneCoreの登録では生音源が流れるらしい。

 MIDI作るのお金かかるし、そりゃそうだよな〜。

 カラオケで自分の曲を歌うのが憧れだったが、今回、金の力で憧れ叶えられちゃうのか〜と思っていたが、これに気付いて、

 「カラオケ側が作ったMIDI音源のカラオケで自分の曲を歌う」という夢にアップデートされた。

 ライブ用にインスト音源を作ってあったので、それを登録した。

 インストがない人は、ボーカルありの音源をアップロードして、自動でボーカルを消した音源に変換することもできるらしい。クオリティ心配だけど。

 ガイドボーカル音源は、この後行う、ボーカルのタイミングと文字の色を合わせるのに必要だったので、ボーカルありの音源から、自動でオケを抜いたものに変換してもらった。

 クオリティが微妙だったので、そのあと、自分で色々なソフトを使ってボーカル抽出をしたものに置き換えている。(ボーカルのみの音源持ってなかった……)

カラオケテロップを設定する

 カラオケテロップ設定は「設定する」にした。

 これがカラオケの醍醐味である。

 カラオケテロップ設定を開くと、

 映像とインスト音源のタイミングを合わせるページが現れる。

 私の手持ちはもともと揃っていたので、調整は「なし」で次に進む。

次は歌詞の入力だ

 カラオケの画面に収まるように改行をしたり、ページを変えたりを設定する。

 ルビも振っていく。

 普段のサブスク配信でも歌詞の入力と歌詞のタイミング合わせはやるのだが、ルビを振るのはやらないので、これはカラオケならではだ! とテンションが上がった。

入力した歌詞と、歌のタイミングを合わせていく

 カラオケで歌に合わせて色が変わっていくやつですね。

 歌のタイミングで文字をなぞることで、タイミングを教え込むことができる。

 最初、上の画像のように1文字1文字なぞってみたのたが、これだと、カラオケならではの段々色が変わっていくじわじわした色の動きが表現できない。

 キーになる頭の文字だけタイミングに合わせて選択することで、選択していないところはじわじわと色が変わっていき、カラオケっぽい表現を再現することができた。

 カラオケっぽさを追求する作業、面白いなと思った。

最後に、ちゃんと歌詞などが間違っていないか確認のページがある

 いや〜カラオケのフォーマットで自分の歌が流れてるの面白いな〜。

 フォーマットって、そこに乗るだけでおもしろい時がある。

 しかもそのフォーマットに沿うように自分でやっていたりすると、フォーマットのハック感がある。

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