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週替わりギークス 第189回

「病み期」に突入したので、臨床心理士に対処法を聞いてみた

2020年10月02日 17時00分更新

文● 高桑蘭佳(らんらん) 編集● ASCII

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 メンヘラテクノロジーの高桑蘭佳です。いわゆる「病み期」に突入してしまいました。ここ1週間ほどまったくやる気が出ず、本当に自分はダメな人間だと落ち込んでいます。

 とくに何か大きな原因があるわけではないのですが、身体も頭も重たくて、20時間くらい寝てしまう日もありました。やらないといけないことができない自分に苛立ちを感じる一方、自分を責めれば責めるほど苦しくなり、どうしたら良いのかわからない状態が続いています。

 普段なら、人と会ったり、遊びに出かけたりすることで気持ちが楽になることも多いのですが、最近はそのような機会も少なく、復活の兆しがなかなか見えてきません。さすがに「やばい……」と思い、臨床心理士(※)のももさんに話を聞いてもらうことにしました。

 少しだけ宣伝をさせてもらうと、最近、メンヘラテクノロジーが開発・運営しているチャット相談サービス「メンヘラせんぱい」では、臨床心理士とキャバ嬢に相談できる新プランを導入しました。ももさんも新しいプランで相談に乗ってくれるせんぱいとして、登録してくれています。

※臨床心理士は、心の問題に取り組む“心理専門職”の証となる資格です。「臨床心理士」とは、臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて、人間の“こころ”の問題にアプローチする“心の専門家”です(日本臨床心理士資格認定協会より引用)。

自分自身で「頑張った」と思えることを重視する

——とにかくやる気が出ません。普段やる気がなくなるときは嫌なことがあったり、やりたくないことがあったり結構明確なのですが、今回は原因がぜんぜんわからなくて……。

 今回は、特別いやなことがあったりとかしたわけじゃないんだね。

——はい。でも、やらないといけない仕事はどんどん積み上がっていって、追い詰められていく感じがとてもつらいです。

 やる気が出ない原因は、自分で自分を追い詰めていることが原因のひとつかもしれないね。でも、いま大切なのは、「少しでもできていること」「できたこと」に注目することかなって思う!

——「できていること」がぜんぜんなさそうです……。

 そっかあ……。じゃあ、今日1日のなかで、「頑張った」と自分自身に思えることは何ですか? どんな些細なことでもいいよ!

——もはや「パソコンの前に座れた」というレベルなのですが、昨日に比べたら少しだけ仕事ができました。あとは、なんとか回復しなくてはいけないと思い、相談してみようと思えたとか……。それでも、普段と比べると何もできてないので、「私ってダメだなー」と思ってしまいます。

 パソコンの前に座れたのは、すごくいいと思う! だって、寝転んでダラダラするんじゃなくて、ちゃんとパソコンの前に座ったじゃん! なまけずに頑張った自分を褒めてあげて。相談しようと思えたのも、「変わりたい」って前向きに思える自分がいたからだよね!

——んんんー。やっぱり、自分のことを褒めるのって、難しいです。何かコツはありますか?

 できたことに大小の評価をつけないことかな。「こんなことできても、大したことないしなー」とか「これがこなせてなきゃ何の意味もない」とか、決めつけないのが大事だと思う。「褒める」のがどうしても難しかったら、「あー、よく自分頑張ったわー」くらいのコメントでもいいから、自分自身にかけてあげるといいかも!

 あとは、まずは1日1個でいいから「頑張ったな、自分!」って思えることを頭のなかで考えたり、メモしたり……とにかく振り返ることかな。

——ちなみに、自分を褒めることでどんな効果があるのでしょうか?

 自分でモチベーションのコントロールがうまくできるようになると思う! 加えて、モチベーションが下がってきたときでも、自分のことを責めすぎたり、落ち込みすぎたりしなくなるよ!

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