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ASCII Power Review 第63回

モノクロ写真専用のM型ライカ最新モデルを、もちろんライカM3を使っていた岡田Cマンが徹底レビューです

ライカM10モノクローム 実機レビュー = 写真とはなにかを思い出させてくれるカメラだっ!!

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 「ライカ」という名前をきいてまず思い浮かぶのは、やはり伝統あるレンジファインダー機の「M型」だろう。銀塩からデジタルに移行しても、コンスタントに代替わりを続け、カメラ好きにとっては常に憧れの的であり続ける。

 そんなM型ライカのなかで異色のモデルなのが「ライカM10モノクローム」である。その名のとおり「モノクロでしか撮影ができない」というかなり尖った仕様。果たしてその魅力はどこにあるのか、探っていきたいと思う。

デジタルになっても
ライカMは名機なのである

 ベースとなったボディーはM型ライカ最新モデルの「ライカM10-P」だ。現在のカメラでは珍しく、ほかのM型ライカ同様、トップカバーとベースプレートに真鍮を採用している。そのせいで手にとってみると、ずしりしたと重みを感じるが、同時に金属の剛性や質感も伝わってくる。並のカメラとは一味違う高級感だ。

ボディーサイズは139(W)×80(H)×38.5(D)mm。重量はバッテリー込で約660g。

 M型ライカのデザインは、細かい部分で微妙な違いはあるものの、1954年に登場した初代「ライカM3」以来統一感がある(「ライカM5」というイレギュラーもあるが・・・)。その特徴の一つがシンプルだということ。実際ボディー全体を見渡しても、ダイヤルやボタン類は少ない。

 考えてみればピントはマニュアルだし、露出モードはマニュアルと絞り優先だけなので、絞りリングとシャッタースピードダイヤルで事足りる。なお露出補正は初期設定では前面の「フォーカスボタン」を押しながら背面コマンドダイヤルで操作する(ダイレクトにコマンドダイヤルで操作できるようにカスタマイズすることも可能)。

 多機能の最新デジカメに慣れているせいもあるが、昔なら当たり前だった、いたってシンプルな操作感が今となってはかえって新鮮に感じる。

上面の操作系は電源を兼ねたシャッターボタン、シャッタースピードダイヤル、ISO感度ダイヤルのみ。

シャッタースピードダイヤルのクリックは1/2EV刻みになっている。

左肩のISO感度ダイヤルは、通常時はロックされ、ダイヤルは上に引き上げると回転する。銀塩時代の巻き戻しクランクを彷彿とさせる操作感。値は1EV刻みで中間のISO12500より上の感度や中間の値を設定したい場合は、メニューの操作になる。

背面のボタン類も少なめ。十字キーもメニューや再生時に操作するだけで、撮影時に特に触れることはない。

 M型ライカの魅力といえば、光学式のレンジファインダー。実際に覗くとヌケの良いクリアな見え方で、どんなにEVFの性能が向上したとしても、この視認性を味わうことはできない。

 ただし視度補正は搭載されていないので、補正したい場合は別途専用レンズ(約2万円弱)が必要だ。

ファインダーのレンズの画角と示すブライトフレームは35/135mm、28/90mm、50/75mmの3種類。表示はLEDになり、絞り優先ではシャッタースピードと露出補正値。マニュアル露出では適正露出の指針が表示される。

 底蓋の取り外しもM型ライカの特徴だ。銀塩時代はフィルムの装着。デジタル化してからはメディアとバッテリーの着脱の際に取り外す。底蓋を外した状態で電源を入れてしまうと、液晶画面に「底蓋が外れています」と警告が表示される。底蓋には電子接点のようなものは見当たらないが、かわり鉄のポッチのようなものがあり、そこで着脱を認識と思われる。このようなアナログな工夫にもライカらしさが伝わってくる。

バッテリーやメディア交換に底蓋を外すスタイルも、初めてデジタル化した「ライカM8」から引き継がれている。もはや伝統といえるだろう。

 ボディデザインの細かい部分では、シャッタースピードダイヤルやISO感度ダイヤルのAマークはグレーに、トップカバーの刻印などは黒く塗りつぶされていて、細部のデザインにもモノクローム専用機ならではのこだわりがみられる。

刻印なども黒く塗装され、精悍な印象を醸し出している。

RGB配列ではない
モノクロ専用CMOSの威力

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