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アスキー格安SIM通信速度比較 第122回

格安SIM通信速度を計測してわかった大事なこと

楽天モバイルやワイモバイル、UQモバイルなど人気格安SIMを比較してわかった「割高SIM」の存在

2018年07月21日 21時00分更新

文● ちゅーやん

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この記事は2018年1月28日に公開した記事を再編集した内容です。

 ASCII倶楽部では、平日12時、15時、18時の計3回、主要格安SIM12回線の通信速度を計測し、当日夜に記事を更新しています。

測定している格安SIM

・IIJmio
・BIGLOBEモバイル
・OCNモバイルONE
・LINEモバイル
・mineo(ドコモ)
・mineo(au)
・DMMモバイル
・nuroモバイル
・UQ mobile
・Y! mobile
・b-mobile(おかわりSIM)
・楽天モバイル

 平日の速度結果を踏まえて、毎週末にその週の格安SIM通信速度の所感などをまとめたり、前週との速度状況を比較したりするような記事を出していますが、今回は速度調査するにあたって用意したこと、考えたことを書きつつ、実際に格安SIMを大量に使い比べて「わかったこと」を書いていきましょう。

 まず、今回の速度調査をするにあたって、できる限り同じ条件を作り上げるために計測する格安SIMの数だけ同じスマホ端末を用意しました。計測につかっているのはASUS「ZenFone Live」です。12回線の速度を計測しているため、必然的にZenFone Liveを12台稼働させています。SIMを入れ替えれば1台で済むのでは? と思いになられるかもしれませんが、計測ごとにSIMを入れ替える作業、小さな「nano SIM」を保管する緊張感、計測時間のロスなど諸々を踏まえると、いっそのことスマホの端末も同じだけ用意したほうがいいという結論になったのです。

用意するのはよかったものの、充電するのが非常に面倒だとあとで発覚。私のデスクの下は充電ケーブルがお祭り状態

 さて。それでは本題である格安SIMを計測してみてわかったことを書いていきましょう。この連載で使用している計測機材は、Google検索で「スピードテスト」と検索すると計測できるGoogleのものです。

Wi-Fiでの速度結果。言うまでもなく速い

 計測方法は、12時、15時、18時にSIMごとに5回ずつ計測し、その中央値と平均値を算出しています。おもに見ているのは中央値です。平均値だけだと、変動しやすい通信速度という性質上、上ブレや下ブレを起こしやすく、実在しえない数字を表示する可能性をもっているため。中央値ならば「データを小さい順(大きい順)に並べたときの真ん中の数値」であるため、実在している計測結果を提供できます。とは言え、中央値も中央値で弱点はあるので平均値と合わせて紹介しています。

 ここからは実際にスピードテストをしてみてわかったことをいくつか紹介します。今回は、「キャリアのサブブランドが最速というイメージは捨てるべき」ということと、「使い方によっては『格安』ではなくなる」ということに触れていきましょう。

「安定」はしているが「最速」ではない

 現在のサブブランドといえば、auのサブブランドである「UQ mobile」とSoftbankのサブブランドである「Y!mobile」があります。いずれのSIMもこの連載でスピードテストしています。それぞれ大々的なCMを打っていたり、実店舗が存在していてサポートが手厚そうなイメージがあったりします。また、ほかの事業者と異なるのは、サブブランドであるがゆえに高速通信だったり、速度にブレが少なかったりという点。計測する前、私の勝手なイメージではUQ mobileもY!mobileもほかのSIMより圧倒的に速い、と思っていました。しかし、計測してみるとそうでもなかったのです。一応先に書いておきますが、決して遅いわけではありません。それこそ、一般的な格安SIMよりは“基本的に”速いです。

 わかりやすいように1月26日(金)の各時間帯の中央値を確認ください。なお、データ上の数値はアスキー編集部が独自で調査したものであり、通信環境、使用端末などの条件により通信速度が変わるため、実際の速度を保証するものではございません。

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